ターミネーター4

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<イントロダクション>
 1984年、シリーズが幕開けし、25年。 未来で怒る人間と機械との戦争があり、未来から過去へターミネーターや人が送られる。 戦争による人類滅亡を防ぐために。 敵からすればその目的を達成させないためである。 こうして戦争という背景があるのだが、これまでは人類の未来を左右する人物達と,未来から刺客として送り込まれたターミネーターとの戦いだった。 それに対し、四作目からはサラ・コナーが予言した未来がもう見えていて、あるいは見え始めていて,完全に人類対機械の戦争の話となった。 新シリーズが始まっている。 3までとは違う「ターミネーター」の始まりである。 3までいたアーノルド・シュワルツネッガーの出演はないけれど、意外なカタチで登場する。 もし、シュワちゃんの出演があったら、大きく話が変わっていたことだろう。
 ターミネーターたちは全て敵(スカイネットが作った)。 しかし、そんな機械軍の中に例外的存在がある。 だからこ、シリーズ全体を通して危機から救われるのだろう。 「T1」は別として、「T1」から「T3」は“T-800”と“T-850”で型は違うものの,「T1」に出てくる“T-800”と姿は変わらない。 そして、今回は「T3」までの“T-800”や“T-850”とは全く別物。 世界観は変わらない,“審判の日”のその後の未来の話だ。

<あらすじ>
 2003年、一人の死刑囚はサイバーダイン社、後にターミネーターという脅威を生む,また スカイネットという人類最大の敵を作った会社の実験の犠牲となる。 それから15年後の2018年。 既に機械との戦争は始まった。 世界中は機械の力で衰退し、わずかな人々たちが生き残っている。 その先頭に立っているのが救世主とも言われるジョン・コナーである。 ジョンは人類の危機を救うための重要人物で後に 自分の父親となる少年カイル・リースを探すこと、また スカイネットに捕らわれた人たちを救うために動いていた。 
 その頃、蘇ったのが15年前に死刑囚だった,マーカス・ライトである。 今がいつで、何が起こっているのか、また自分が何者かすら わからない彼が初めに出会ったのがカイル・リースその人だった。
 カイルもジョンと同様、スカイネットから追われる身。 カイルと一緒にいた少女スターと三人、行動を共にするマーカスはジョンを探し、抵抗軍へ協力すると申し出るが 脳と心臓以外が機械であることから、始めは敵とみなされる。 だが、マーカスには人と機械を分ける最大の鍵となるものを持っており、それがジョンの心を動かし,共に戦うことになる。
 
<感想>
 人々が思い描いた未来が現実になりつつある今、映画では機械との戦争が描いたものが目立つ。 描くと言うよりも予言しているのかもしれない。 『ターミネーター』が初めて公開されたのは20年以上前。 そう考えると20年も前から機械が自我に目覚め,人類を滅ぼす計画だという未来が来ると考えられていたと言うことになる。 果たして、そのきっかけなんなのか? 
 とにもかくにも、どんなカタチであれ,起こりうるだろう。 近未来が描かれているけれど、進化していくのは人々のの生活スタイルではなく、機械に多くを滅ぼされた人類は戦うために最低限必要なものしか持っていない。 そういう印象である。
 敵として登場するターミネーターはどこまでも追ってくるというイメージがある。 ある意味ホラー。 ガイコツが機械化したようなターミネーター軍団は、恐怖にしか思えない。 感情を持たない彼らにはたとえ,人の皮をかぶっていようとも、命令に忠実な殺人者なのだ。 ターミネーターは次第に進化していくけれど、決して派手に見せようというわけではない。 人が作り上げた産物が人に戦争をしかけるなど、なんと皮肉だろうか。
 スカイネットは社会のために作られたもの、進化したスカイネット,機会システムは作り手の意志を越える。人は進化せずに機械が進化していく。 私達がいかに機械に頼った生活をしていうかを考えたら、これ程恐ろしいことはない。
 ジョン・コナーは“人類を救う救世主”と呼ばれ、その責任を背負っている。 人の上に立つ存在となり、抵抗軍を動かすほどの指導力と信頼性の高さから審判の日を迎えるまでの日々から、別人のごとく,成長していて,ジョンがスカイネットの持つ工場への一斉攻撃の際、各地の抵抗軍にかける言葉から考えると、それが真実ではないかと考えられる。  母親サラ・コナーの予言とは違う未来の訪れを感じ、疑問を誰よりも感じていたに違いない。
 まだ、ジョンが“救世主”なのか、この戦争に終止符が打たれるまではわからない。 少なくとも言えるのがジョンの勇気と人の心動かす力、さらにはいつも信頼できる強力な味方、つまりここではマーカス・ライトという名の人と機械とのハイブリッドがいて初めて、自分に課せられた運命を切り抜けられるのだろう。 多少の犠牲を厭わない軍の上層部の非常さを訴え、捕虜になっている人々を救うために,攻撃に備える人たちへ訴える言葉はとても心に響く。
 “人類の平和のため”と言い,平気で大勢の人たちの命を犠牲にしようと考える軍の上層部とスカイネット・機械の間には違いはない…それでいいのか? 人は機械と違い“心”がある。 ならば、人々を救い,平和を取り戻す手段を皆で考えるべきだとジョンは人々に呼びかけているのだと思う。
 マーカスはジョンでさえ失いかけていた大切なものを持っている。 もともとは人であり、自分の犯した罪に悔いているからこそ,彼は人を信じ、抵抗軍と志し同じくして戦うのだろう。 無意識にセカンドチャンスへの道を切り開こうとしているという感じ。 半分機械だろうとも、また奇しくも,サイバーダイン社が狙ったとおりの結果を辿ろうとも、誰よりも人間らしい。 というか、人間らしくありたい¥というのがマーカスの願いだったと思う。マーカスの存在はジョンの忘れかけていた大切なことを思い出させ,ジョンの心を動かしたのだ。
 マーカスは人類が辿る最悪な未来を阻止するために、未来の自分が現在の自分へ送ったターミネーター,また キーパーソン。 果たして未来は変えられるのか。
 しかし、運命のサークルの上に人がいて、予め運命が定まっているとしたら、それを変えることができるのか。 未来を変えるべく、うった手段でさえ,そのサークルの中にあったとしたら…? それでも希望は持ちたい…と主人公自身感じているのかもしれない。
 「ターミネーター」には、様々な機械が出てくるけれど そこがメインではない。 あくまで人の辿る道を描いた話。 機械が人間社会を支配しつつあるという現実を目の前にして,どう戦うか。 でも、希望が生き続ける限り,人々が救われる道への可能性はゼロではないと、フィクションであり期待を感じる。
 どう道を切り開いていくか、ジョンが頼れるのはサラが残したメッセージと自分自身への信頼だ。 そして仲間達。 まだ残された希望と可能性、その一つとしてあるのが、自分を支えるケイトや抵抗軍の人々。 ケイトに宿る新たな命が今後、どんな影響を彼らに与えるのかも気になるところ。
 ここでどんなに絶望的い見えても、希望を信じる心を持ち続ければ、明るい未来が待っているに違いない。 わずかであっても可能性が残されている限り、そこへ向かって歩む意味がある。 そこへ向かうべきなのだと教えてくれているような気がする。
 戦いはまだまだ続く。 戦った末に何が待ちうけているのか。 ターミネーター誕生の秘話が明かされた第4作目。 まだ話は続きそうでそれが本当になったとしたら、きっとまた新たな事実がわかるであろう。 いずれにせよ、楽しみだ。

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by jd69sparrow | 2009-07-29 15:59 | 映画タイトル た行