2012

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<イントロダクション>
 いずれ地球は滅びる時は来るだろう。 地球もまた人間のように生きている、だからこそ,その命が尽きる時がくる。 原因がどんなものであれ… しかし、老いて死を迎えるように必然というのがあったとしても 少なからず,力尽きるのには人間が関わっている事だと推測できる。 明らかに今、環境問題や一人一人の意識によって傷つけているのだから。
 とは言え、この物語は天命かもしれない。 地球も一つの惑星であり、いつかその時が来てもおかしくない。人は地球が滅び行く時、何を思うだろうか。 ここがまさに主軸となり物語は進んでゆき、作り手が一番見せたいところであり、観客に問いかけたいところだと思う。

<あらすじ>
 ジャクソン・カーティスはSF作家とリムジンの運転手という2つの仕事を持っている。 彼には子どもと妻がいたけれど、今は別れている。 だけど、子供達を思うカーティスは時折、子供達の下へ訪れる。 娘リリーだけは父親が大好きである。 ある日、カーティスは息子ノアとリリーとともにキャンプに出かける。 しかし、そのキャンプはうまくは行かなかった。 昔、妻ケイトと行った思い出の場所はもうなくなっていた、その素敵場所へと子供達を連れて行くつもりだったのだ。
 そこにはある現象の兆しが漂っていた。 カーティスたちはその向こうへと進んでいく…やがて、避けがたく,またあまりにも残酷な現実を知る事になる。 それは地球滅亡。 既にこの現象は遥か昔に発展していた,マヤ文明によって予言されてものだったのだ。 そして、少しずつ亀裂は入り始め、地球の運命も大きく動き始めるのである。
 人々は滅び行く運命と思われていたが、政府ではある計画が考えられていた。それは“ノアの箱舟”のように人類が生き延びるために、一部の人たちと動物達を連れて,安息の地へ旅立ついうものだ。 しかし、これには政府の策略と欲望が隠されており、多くの人たちを犠牲にするという非情な計画だったのだ。
 人々は生き残るために、その船に乗るためにあらゆる手段に出るという争奪線が勃発する。 カーティスも家族を守るためにその渦中へと飛び込んでいく。

<感想>
 誰が必要で誰がそうでないかなんて、こんな馬鹿げたことなどあってはならなない。 なのに、ここで登場する上層部の人間はそんなことをしようとしている。 権力のある者たちと、彼らを支える資金源を持つ富豪たちなんて…。 余力、つまり救える命を見捨てるということになる。 箱舟はとても巨大でそこに用意された空間はそこへ招かれる人たちにはあまりにも広すぎる。 そんな現実があっていいのだろうかと思った。 現実に起こりうるかどうかはわからないけれど、全否定はできない。
 人に未来を予測する力があったとしても、それは100%ではないはず。 ある程度の予測を立てるけど、未知数を越えるものが押し寄せるとそこへ不安が生まれる。 予測できないゆえに恐れる。 自分達で決めた範囲を超えても大丈夫だろうかと。 そこには色々な思惑が交差する。 人の心理が見えるだけでも、この作品を見る価値という者が生まれてくる。
 最初の異変は意外なところから始まる。 しかし、それは何でもないように錯覚してしまうが それが留まらないとなるとやがて疑問は恐怖へと変わる。 卵を割れるときのようにヒビが入り始めたと認識した次の瞬間、訪れる崩壊… あまりに非現実的だが現実として映し出されている。 実際にないなんて誰が何を根拠に言えようものか。 地球の運命の時計は、既に崩壊までのカウントダウンと差し掛かっているというのに。
 地球が滅ぶのはとても恐ろしい事のはずなのに、私達は何故,それを見ることに興味を持つのだろうか。『2012』の監督ローランド・エメリッヒが世に出してきた地球滅亡をテーマにした作品のように他にも『アルマゲドン』のようなものもある。 なぜかと考えてみた。 それはまず、滅び行く姿が不思議と美しく映るからである。 ここでは砂の城が崩れるかのごとく、あまりにも綺麗に街やら建物が崩れていく。 次第にその崩壊の波はすぐ後ろに迫ってくる。 主人公たちは車や飛行機など交通手段を変えつつ,箱舟の場所を目指すのだがどちらもとても緊迫感とスリルがある。 車の後ろには道路が津波のように崩れているし、飛行機では目の前で崩れてく建物のギリギリの合間をするり抜けていくのがなんだが『スターウォーズ』のようなSF大作にも見えるし、ジェットコースターなどの遊園地のアトラクションのように見える。実際には、この感想とは真逆な思いを抱くであろうから、こんな呑気でいてはいけないのだが…
 あともう一つあげるのならば、絶望的な危機の中にいる、家族の絆と愛だ。 こんな状況下では、我先にと助かる手段へ大勢の人たちがしがみついていくという風景もあるけれど、逆に人の絆が深まっていくと言う温かいものもある。 ここではバラバラだった家族が再び、同じ輪の中におさまってくというものだ。 そこにはみんなで助かろうと言う一人一人の気持ちがある。 守ろうとする命の数が多いほど、困難は多いけれど でもやはりこれこそが、人のあるべき姿なのだと痛感した。
 この地球の異変を一番最初に気づいた人が何故こんなにも残酷な仕打ち受けなくてはいけないのか、という不条理な現実もあり、ベルリンの壁が崩れた時のような人々の一体感のようなものがあったりなど、地球崩壊の姿が強いと思いきや、こうした地球滅亡の物語というのは、実は,人間模様や人と人との感情のぶつかり合いなどを主として大事な事を人々に諭しているようだ。
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by jd69sparrow | 2009-12-04 20:18 | 映画タイトル な行