恋するベーカリー

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<あらすじ>
 主人公はパン屋を経営するジェーン。その腕は多くの人々から認められ,彼女のお店は人気がある。ジェーンの作るパンは味わずとも見ているだけで美味しい。夫であるジェイクとは10年も前に別れていた。 子供は大きく住む場所は離れている。 彼女はパン屋の仕事で忙しい日々を過ごしながらも子供たちの特別な日には必ずかけつける良き母親だ。恋することなど忘れ、ジェーンは彼女なりの幸せな日々を送っていた。 しかし、ジェイクと思わぬ再会を果たしたジェーンは,ジェイクに歩み寄られ…。 再び恋が始まり、その相手がなんとジェイクだったのだ。 その一方で、ジェーンが密かに家の増築を計画していた。 そのための建築士がアダムという人で、彼は意外にもジェーンと同じように離婚者で,その原因もジェーンと全く一緒だったことから,互いに共感し 意気投合するのだった。
 三角関係の中心にいるジェーン。 自分にとって本当に大切なこと,相手は何なのか。 また、自分がすべきことは? 様々失敗を経て、ジェーンはその答えを見出していく。

<感想>
 ジェーンとジェイク。 二人は別々の道を選び,それを幸せだと信じ10年という月日を過ごしていた。 それなのに、幸せだと信じていたことが実はそうではなかったことを知るということはどんな気持ちなのだろう。 それにいち早く気付いたのはジェイクの方だった。 しかし、心から愛する人はジェーンもジェイクも一緒だった。つまり、互いを愛していたということだ。 ジェーンの方はジェイクによってそれを気付かされた。 もし、偶然の再会がなければ この恋が芽生えることはきっとなかったことだろう。 運命の相手どうしだったのかもしれない。 なんだかんだと言っても、心を許せる相手は一人しかいない。 ジェイクが一つに一直線だったのに対し、自分の心を満たす,ジェイクとアダムの二人の人物が表れることでジェーンは常に心が揺れていた。 正反対な彼らは当然,ジェーンに与える影響も違うからだ。馬が合うか、話が合うかの違いだろうか。
 ジェイクはジェーンの恋のツボを押すのがとても得意なのだろう。 だから封印したはずの彼女の思いを解いたのだと思う。だからこそ、一度二人は結ばれたのだ。自分の意識とは別の,心の奥底で二人はお互いを求めている。愛人を作り、その人との生活を始めたジェイク。 なのに、ジェーンと再会すると別れたことがなかったかのように接してくる。 調子のいい人間に見えるけど、実は違う。ジェーンは心揺さぶられつつも、中々ジェイクを完全に受け入れることができず、ジェイクにはないものを持っているアダムにも惹かれ まさにさまよっている。
 しかし、本能には逆らえない。 そしてやがて気付かされることになる。 本当の気持ちに。 見せ掛けに見えた,ジェイクの愛情が本物であることがだんだん見えてくるのだ。 
 その先がどうなるのか、これだと語られることはないにしろ,思い描くことは難しくないと思う。
 ロマンティックな場面もあり、人間ドラマ的もあり、コメディあり…。 最も衝撃的だったのがパソコンの画面を通してジェーンとアダムが会話する場面。 こっそりとジェーンの部屋にやってきたジェイクの大胆な行動が大きな笑いを呼ぶ。パソコンとジェイクの愛情表現がこんな珍場面を生み出すとは… それ以上のことは言いがたい。
 ジェーンとジェイクの二人の話でもあり、家族の絆の物語である。温かい作品。 大人のラブストーリーである。
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by jd69sparrow | 2010-03-03 01:23 | 映画タイトル か行