噂のモーガン夫妻

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<あらすじ>
 ポール・モーガンは弁護士で、メリル・モーガンは不動産のセールス・ウーマンだ。二人とも有能で誰もが羨みそうな夫婦である。 しかし、この二人には今、問題があった。ポールの浮気が原因で別居中で,離婚も秒読みと言っても過言ではなかった。 しかし、ポールは自分の過ちを認め,なんとかメリルとのよりを戻そうと必死だ。 なんとか二人での時間を作れた矢先、事件は起こる。殺人現場を目撃してしまうのである。 犯人の顔を見たメリルは命を狙われる。 危険な生活を避け,落ち着くまで警察の保護下に置かれるようになり、二人はニューヨークを離れ田舎町へと送られる。そこはレイという名の街で、二人は保安官の家にしばらく泊めてもらうことになる。
 夫婦の間がギクシャクする中で,そして,外部への連絡手段も全て暗証式となり,実質何も身動きがとれない環境下で,二人の共同生活が始まるのだった。

<感想>
 ポールとメリルの二人に共通するのは意地っ張りということ。だから、共同生活も最初はうまく行かず,ぶつかり合うことも多々あった。だけど、この共同生活は、殺人鬼から難を逃れるために警察が用意した偶然のものとは言え,必然だったのだと思う。 別々に暮らしていれば、二人の間に壁があったまま、そのまま絆も自然消滅の道を辿っていたことだろう。だが、向き合う時間が出来ることで状況は少しずつ変化していく。お互いがまだ、相手への気持ちを少なからず持っていたからこそ、だ。意地を張るということがどんなに馬鹿馬鹿しいことなのかを気付かされるのである。
 保安官とその妻はとても仲がよく。良い意味で二人ともドライ。そんな二人を見て,ポールたちもその絆に影響されて,お互いの関係を見直すことになる。 夫婦には一緒にいる時間を出来るだけ多く作る。時間を作り、それをコミュニケーションする時間とする。 これが少しでも欠ければ 溝が出来てしまうし、二人がそれぞれ犯した過ちのようなことが起こりうるのだと思った。会話のの時間は大切なのだ。そして、本音を隠すべきではない。隠し事をしてはならない。やり直す気持、向き合う気持ちがあるならば、相手の過ちも許すべきなのだ。その相手が悔いる思いがあるのならば尚更。
 仕事から離れた田舎町で、二人は互いの力を発揮していて,特にメリルが町の医者の古い家を客に紹介されているところなど印象に残る。また、ポールは終始,メリルにやり直そうと持ちかけて、メリルのピンチには体を張る姿がとても男らしく、また夫らしくみえる。 カッコいいところだ。二人はずっと忘れていた大切なものをこの田舎での暮らしの中で取り戻す。
 サスペンスもあり、笑いもあり、温かいところもありとても楽しい映画だ。作品が伝えようとしていることが設定上わかっていても、作品全体を通してみると、そのメッセージがいかに大切なのかがよく伝わってくる。
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by jd69sparrow | 2010-04-25 14:59 | 映画タイトル あ行