SEX AND THE CITY 2

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<あらすじ>
 キャリーの波乱の結婚から二年が経った。 つまり、ビッグとの結婚生活二年目に突入。 理想の相手との結婚という夢が叶ったものの,近頃家での会話が減り テレビを見るのに夢中で外食などの夜の外出をしたがらないビッグを見て、キャリーは結婚生活に不安を持ち始める。 一方、親友たちも幸せな生活のはずだったが、三人もそれぞれ悩みを抱えていた。 この悩みから解放されるべく、四人は共に海外へバカンスをすることに。 サマンサの知り合いのコネで、新しい中東での贅沢な旅行が実現するのである。 楽園のような生活を送り、互いに悩みを打ち明けたり、はしゃいだり…そして思わぬ相手に再会したり。 色々な刺激を受けながら四人はそれぞれの悩みと向き合い、その答えを追い求めていく。 自分にとっての幸せとは? 時にトラブルに巻き込まれ、アクシデントが起こったり… けれど、それはさらなる四人の結束へとつながっていく…

<解説>
 ドラマシリーズを経ての映画化第二弾。 ドラマは98年より六年間に渡り放送され、一年でワンシーズンの計算。 好みや性格も違う四人が体験する恋愛エピソードとセックスにまつわる価値観を綴ったコメディである。 キャリーは雑誌のコラムをフィールドとした売れっ子ライター、シャーロットは元アートディーラーで現在は主婦、サマンサはPR会社の社長、ミランダは母親と弁護士をこなすキャリアウーマンである。 それぞれが、生き方にこだわりを持ったカリスマである。
 劇場版第一作目は、主としてキャリーとMr.ビックとの結婚を巡る物語。 波乱が続いた末に、キャリーは見事ビックとゴールインし,不妊に悩んでいたシャーロットは自ら娘を出産、サマンサは自分の生きる道の発見、そしてミランダはスティーブとの騒動の後,彼と再婚。 それぞれ幸せをつかんだ…というハッピーエンド。 …という内容となっている。

<感想>
 「ファッションは年相応のものを」という概念があるけれど、この四人にはそれは無用なこと。 一人一人の若々しさあってということだろうか。 世界中の女性を魅了する美しいファッションは彼女たちのためにある…と言っても過言ではないくらい。 ファッショナブルと言えど、上品で大人なものばかりゆえに体の一部のように映る。着こなしの良さもあり、四人を若さを演出し,また第二の主人公という位置づけにある(と思う)。 一体何通りの服をそれぞれ着こなしているのか。 四人が着用したファッション集なるものがあればいいのにって、女性だったらきっと誰もが思うことだろう。 彼女たちが映画などで着た服がかなりの売上を上げ,世の女性の手元に行く,いわば社会現象まで起こすというのは凄い。 四人の服に対する好みが違うから 色んなタイプの服を見て楽しめるのが最高。 特に今回は、中東へ旅行するという設定上,前作の都会ファッションから一変して,エキゾチックなファッション・ショーだ。 ニューヨークでの生活で着る服と、旅行で着る服とは同じ私服でも違う味を出していて、中には意外な上下の組み合わせもある。 
 個人的に注目したいのが、キャリーとシャーロット。 特にキャリー。 キャリーは前編通して,どの場面の服をとっても繊細で美しい服ばかり。 “ひらひら”という印象のある花のよう,というのが彼女の服の特徴。 花といっても,シンプルなものもあれば,細かな花びらをイメージさせるものもある。 また、咲いている花だったり、開花の少し手前のツボミというのものも。  最初に来ていた服は花のようでもあり、シルバーアクセのようにも見える。 映画の冒頭,キャリーが一番初めに出てきた場面である。 この瞬間、ゴージャスなストーリーのまさに幕開け…という感じで期待に胸が膨らむ。  靴が大好き…ということだけあって、靴までもが美しい完璧なファッションだ。 
 悩んだら、旅へ出る。 一つの教訓だ。 人は人生において出来るなら定期的に、旅へ出て リフレッシュするべけだ。 と、言っても簡単なことではないけれど 違う環境に行けば良い方に変わることが多い。 四人が送るのはこの上なく贅沢なリゾート・ライフ! 人生に一度は体験したい憧れの旅を体現している。 知っている世界から離れた場所で解き放たれる四人。 リラックス・癒しを追い求める旅こそ、“答え”への近道。 
 見所は、なんと言っても四人の絆。 辛い時に打ち明けられる頼もしい仲間達…この友情には憧れる。 四人を皆、それぞれ悩みを打ち解けあうのだが、主に分けるとしたら…相談者がキャリーとシャーロットで、それに対するアドバイザーがサマンサとミランダ。 キャリーはサマンサ、シャーロットは主にミランダに。 近い状況にあるものこそ分かり合える。 個人的にはそう捉えられる。 しかし、寂しいときや辛い時にこの四人がいてくれたら とても頼もしいと思う。 母親が娘を思うくらいの思いやりが、四人の間にもそれぞれある。 
 この映画が面白いのは、四人に対しての共感、彼女たちのカリスマ性に、それぞれがファッション・リーダーであること。 トラブルに巻き込まれたり、失敗をしてもいつも支えてくれる仲間がいる… だから,何があっても四人ともめげずに また立ち上がれる。 悩むこともあるけれど、前向きな人ばかりだから 観ている側も明るくなり、結果面白い映画…ということになる。
 四人全員が主人公。 ゆえに、あのオープニングがあるのだと思う。 キャリーから始まり、人ごみが幕となり 一人,また一人と登場する場面は個人的に一番好きな場面だ。 このシステムが進化して、一昔前の彼女たちをプレイバックするというのも映画から見た者としても面白いところだ。 服はその人を表すと言う様に、それぞれのヒストリーがここで垣間見れるのだ。 過去,こういう人だったんだ、と知ることが出来るのは とっても嬉しい場面。 
 ある人に地球の裏側で偶然の,また、奇跡的な再会をしたり 素敵な人が目の前に颯爽と現れたとき。 さらに、答えへとたどり着いたとき,皆が皆キラキラしていて、こんなにキラキラ出来る人生を送れるという幸せを噛みしめたいと、きっと多くの人が思うはず。 最後のビッグがキャリーを宝石以上にキラキラさせるラストシーンがやっぱり印象深い。 ビッグが彼女を喜ばせる作戦がなんとも素敵。 とっても温かい場面。 隠してしまいたいと思いがちなことでも、キャリーはとっても正直。 だから多少ワガママでも許してしまうのかも? キャリーの告白の後のビッグの心も気になるところ。 想像するとやっぱり心がポカポカになる。 色々あっても運命の人としか言いようがない。
 世界観にひたるだけでも、温泉につかるような心地よさがある,とても魅力的な作品だ。    
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by jd69sparrow | 2010-06-10 23:31 | 映画タイトル さ行