名画座。

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最近、『名画座』という言葉は中々聞かなくなってしまった。

世代ではないけれど、

このこじまんりとした映画館は中々見かけないのは確か。

新しく作られる映画館はみな、大スクリーンで

座席も指定席であったりなど

システムがどんどん便利になっている。


東京にも、まだこのような映画館が残されているのは

とても貴重である。

映画館で「指定席」というのに

馴染みがない頃、

自由席の映画館しか近所になかったとき。

スクリーンの前には幕がかかり,

上演の開始とともに

アナウンスやブザーがなって知らせてくれる。

幕が上に,あるいは左右に開いていくとき、

「おぉ!映画がこれから始まるぞ!」

…と、期待に胸をふくらませていた。


しかし、いつの間にか

そういう映画館へ行く機会が減り、

今では劇場に入ったら既にコマーシャルなどが

始まっている…つまり、幕開けという

楽しみがないところに通うようになっていた。

もちろん、映画が始まるのを

待つ間に退屈させないという配慮なわけだから

これはこれで楽しめる。


今日は何年ぶりだろうというくらいの

レトロなスタイルの映画館。

駅前とかドンとあるわけでなく、

街角にそっとかまえている感じ。

窓口の直ぐ先に劇場、

スクリーンの前と座席の後ろにはカーテン、

上演のベル…

さらに,コマーシャルが始まってからしばらく

古きよき時代の「映画館」らしい香りが。

何から何まで懐かしいことづくし。


ここでは、既に上演が終了した作品から

選りすぐりのものが上演される。

しかも、「二本立て」って。

今でも二本立ての映画はあるけれど

久しく観ていないから、この言葉の響きじたいが

懐かしい。


とは、言ってもここでは別々の作品を二つ…

という,なんとも贅沢でお得なシステム。


けっこう過去の作品でまだサイトが存在するのを

見かけると、なんで観なかったのかなって

ちょっと残念な気持ちになる。


見逃しちゃった!って時に

このような映画館があると嬉しいのです。

ここの映画館を見つけたのも

今回の映画を観ることになったのも

偶然なのだが、

イイ出会いだなぁ~って思った。


だから、きっとまたギンレイホールへ

訪れる日が来るだろうと

期待している。


この名画座は特に映画ファンにとっては

宝のような存在。

中々見かけなくなったからこそ、

また名画座のよさを知る人たちがいるからかこそ

今日この日のように、

賑やかなのだと思う。
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by jd69sparrow | 2010-06-30 21:57 | 独り言。