美女と野獣(2回目)

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<あらすじ>
 遠い昔の物語。 ワガママに育った王子様。 彼の元に老婆が訪れた。 老婆は一晩城に泊めて欲しいと頼んだが、王子様は老婆の顔を見るなり断った。 老婆の言葉に一切耳を傾けようとしない王子様は、老婆の正体を目の当たりにしたとき後悔をする。 けれど、時既に遅し…美しい魔女は王子様、その召使い…城もろとも呪いにかける。 自らが人を愛し、愛されることがなければ元の姿に戻ることは出来ない。しかも魔女から与えられたバラの花びらが全て散るまでの期限付きだった。  そして、何年もの月日が経った…
 城のふもとの村では、発明家の父親を持ち,本を読むのが大好きなベルが街を歩いていた。 ベルは父親を尊敬し、愛している。 ある日、発明品を完成させた父親は、発明品を馬車に積み、コンテストへと向かう。 その道中,道に迷いたどり着いたのが不気味な城。 その後…ベルが捕らわれた父親の身代わりとなり、城の主人のビーストとの生活が始まる… 欠点だらけの王子様ことビーストは、とても不器用でベルとぶつかることもあった。 しかし、ベルはビーストの優しさに、ビーストはベルの強さや愛情深さに惹かれて行く…

<感想>
 ディズニーのアトラクションを乗ったかのように、楽しい時間はアッという間に過ぎていく。 それくらいの魔法をこの映画は持っている。 名もなき王子様(※以下、ビーストと表記)はビースト…つまり、野獣という呼び名でエンドロールに紹介されるけれど、作品中に紹介されることはなく、名前じたいは、呼ばれることない。 とても珍しい設定だ。 不器用だけど、優しさを持っていて…見た目の恐ろしさとは違う魅力がある。 野獣の顔に隠された優しい目がその全てを物語っている。 だから、憎めない。  ベルは母親のような優しさを持っている…つまり、母性本能。 そして心がとても真っ直ぐで強い。 だから、最初はビーストの醜い顔に驚きと恐怖を隠せないけれど、父親を守るために自分が犠牲になったのであろう。 ベル自身にも魅力はあるけれど、ベルの力でビーストの素顔…優しさが,魅力が引き出されていく。  そんなベルの魅力の一つが人の長所を引き出せるということだろう。
 ビーストは礼儀作法が苦手。 ベルとの朝食の場面は、なんだか子供と母親みたいな図がとても微笑ましかった。 スプーンすら使わずに野獣そのもの…という食べ方でスープを味わうビースト。 元の人間のときはどんなだったんだろう?ってツッコミたくなる。 王子様であるときは、その姿は綺麗だ…だから、あの朝食の場面の図が想像しがたいのだが,その食べ方は野獣に姿を変えられてからのもなのか、どうなのか。 …など色々と想像してしまう。 ビーストと王子様。同一だけど、なんかもし,あの雪の積もった庭での場面が元からのキャラクターなのだとしたら、お茶目すぎる。 まさに少年の心を持った大人の王子様。 見た目だけでなく、キャラクターまでもがビーストは人間と動物の中間な気がする。 
 個人的に、声のトーンが話が進むにつれて、だんだんと穏やかに変化していく様子も毎回楽しみにしているポイントである。 かなり低いトーンから、徐々にトーンが落ち着き、また少し高くなる。 というより、優しくなっていく…性格の変化だけでなく、声までもが変わっていくのが良い。 そして、ビーストから王子様へ戻り,第一声を聞いた時のギャップときたら! 一気に明るい青年へと変わる。 いつの間にやら、ベルにかける言葉も紳士というか、大人の言葉へと変わっていて,ベルに「(父親のところへ)行きなさい」と優しく言うところは、ビーストではなく、真の王子の姿と言っても過言ではない。 姿こそ、野獣だが ベルを愛するうちに王子としての自分を取り戻したのである。 その時既に、中身は“王子様”に戻っていたのだ。
 
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by jd69sparrow | 2010-07-11 23:00 | 映画タイトル は行