劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク

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<あらすじ>
 主人公サトシ、ヒカリ、タケシの三人は今日もポケモンと共に旅を続けていた。 彼らはポケモンの新競技『ポケモン バッカー』という話題のスポーツイベントを観に、その試合が開催されるというクラウンシティへと向かっていた。
 クラウンシティ。 それは文明と緑とが共存した街である。そんなのどかな街に突如現れた三体の伝説ポケモン,エンテイ、ライコウ、スイクン。 彼らは街の守り神として祭られていた。 しかし、そんな彼らが街を恐怖の渦に陥れる…。 実業家コーダイは、悪のポケモン・ゾロアークが三体のポケモンを操っていると説明。
 街から人々を避難させるコーダイ、しかしそこに裏があると踏んだのがクルトである。 クラウンシティ出身で新聞記者である彼と、サトシたちは真相をつきとめコーダイの野望を阻止するべく立ち上がる。20年ぶりに街に現れたセレビィと共に現れるという“時の波紋”。 緑を豊かにするセレビィのエネルギーの源と言うべき、時の波紋をセレビィ以外のモノが触ると街の緑は枯れ、そしてそれに触れた人間は未来を見通す力を得ることができる。 20年前に手にしてから、力を失いかけていたコーダイは再びその力を得ようともくろんでいたのだ。 
 その野望に利用されていたのがゾロアとゾロアークだった。ゾロアはコーダイのもとから脱出し、サトシたちと巡り会うがゾロアークは和が子のように慕うゾロアの幻影を見せられ、苦しめられる。 ゾロアはサトシたちと共に戦いに参戦するのだった…。

<感想>
 ポケモンの世界では当たり前にある、人とポケモンとの共存。 ポケモンはペットのようでもあり、生活のパートナーでもある。 人と生活を切り盛りしている感じ。 茂みを覗くと可愛いポケモンたちが暮らしていて、空を見上げると鳥のように自由に生きるポケモンがいて… そして、そんな街には緑が多くある。 どこかヨーロッパの国の街のように趣のある建物が並ぶ中には木々が生い茂り、バランスよく生きている。 まさに住んでみたい街だと思った。 都会は建物ばかりで緑が少ないと思うと尚更。

 ポケモンの映画は毎年見ているわけではなく、時々しか見れないが、毎年パワーアップをして、子供たちを魅了している。 考えてみれば 歴史は長い。 ゲームじたいは私が小学生時代からあった。 それからまもなくして、テレビアニメ化が始まったとなると、主人公たちと本来ならば同世代ということになる。 その時から変わりなく登場してきた、サトシとピカチュウの物語も,もうそろそろ見納め。 映画としてはこの作品が最後である(思われると言うべきか)。 なんだか寂しい気がする。  
 ポケモンは歴史が長いだけに、見る子供たちもだんだん変わる。 だけど、個人的には大人になった未だに惹かれている。 中々、歳を追うごとに映画館に行って見ることが難しくなってくる。 たまに勇気をふりしぼって劇場を向かうといつも,小さい子供たちで溢れている。 だけど、思う。 大人になってからもハマってはいかないものだろうか? キャラクターものという観点で考えるなら、大人もハマるものがあるというのに。  子供に向けられたものでも、最近では大人も楽しめるものはたくさんあるし、シリーズを通してのファンもいるはずだ。

 さておき。 今回に限ったことなのか オープニングの毎回のお楽しみというか、オープニングならではのものなのかは、わからないけれど、映画の始まりはサトシとトレーナーとのポケモンバトルが始まり、映画ならではの表現力の豊かさとダイナミックな映像に期待がふくらむ。 何故ここに注目したかというと対戦相手が、どうもゲームのシリーズに出てきた主人公と思われたからだ。 ゲームからのアニメ化を思い出させてくれるというか、素になったゲームへのオマージュなのかなぁと思った。 主人公たち,メインキャラクターの多くは、ゲームとアニメの両方に存在するのが嬉しいところ。 
 さらに嬉しいのが伝説のポケモンたちが再登場する点。 セレビィにせよ、クラウンシティの三体の伝説のポケモンにせよ,たくさんあるシリーズで、毎回新しい伝説のポケモンが出てくる中、再び見ることが出来るのはなんだか嬉しいものである。

 テレビアニメシリーズにしても、サトシと旅の友をするパートナーではタケシが一時期離れたことはあったものの,頼れる仲間として長く登場しているのもイイ。 もう一人が毎回個性の違う女の子が登場し、タケシのようにかかせない仲間がいるという構図がなんだか安定感がある。  面白いことにサトシと同様に「ダイヤモンド・パール」まで登場するのがロケット団の三人組。 やはり変わらぬ盛り上げ役というものが必要だ。 だからこそ、この三人がいたのだと思う。
 サトシとピカチュウの冒険が魅力的だった今までのシリーズが幕を閉じ、新しい主人公たちのもと,新しい作品となって世に出ることは一体どうなるのだろうか。 繰り返すようだが、やっぱり寂しい。 だけど、「ポケモン」の魅力はあくまでポケモンなのだからとは思うのだが… 

 映画に話題を戻そう。 珍しいポケモンたちが今回は最多と思われる六体もの登場。 ライコウ、スイクン、エンテイ、セレビィ、ゾロアにゾロアーク! 新しいポケモンとしては二体が親子のような絆で登場するという新しい設定。 彼らのパワーにまず圧倒される。 今回新たに登場したゾロアとゾロアークはポケモン的には進化前と進化後の関係。 イタズラ好きでもあるが,可愛らしいゾロアに対して クールでカッコいい,゛漆黒の騎士”のようなゾロアーク。 彼らの得意とそるのは゛幻影”で、それが物語の鍵となる。 ゾロアークの生み出す幻影に対し、コーダイの人工的な幻影がぶつかる。 今回,作り手が゛化かしあい”をテーマにしたように、まさに狐と狸の化かしあいのようだ。 自然の力は計り知れず、人工的なものは人工的でしかなく…という感じ。 最後はゾロアークの幻影に観客も゛魅せられる”。 そんな不思議体験もさることながら、化かすという意味では一緒だが、もう一つのゾロアとゾロアークの力,他のモノに化ける゛変化”も魅力的。 特にゾロア。 ゾロアはゾロアークよりまだ、力は劣るものの その未完成なところが面白かったりもする。 ポケモンには完璧に化けられても、人に変身すると表情から、尻尾までゾロアらしさが残ってしまう。  
 そして。 最後の最後で再び、化かされる。 っというか、全部あわせると三回くらい? クライマックスで二回と最後にもう一度。 クライマックスの二回のうち二回目の方は、あまりに衝撃的でまさか「ポケモン」でそんな展開が!!って一瞬驚く。 ラストもまたビックリだった。クライマックス後,まさかあるとは思わない。 「なんで?」と思い、「もしかしてサトシ、ピカチュウの物語のシリーズが最後だから?」とか考えていたら…やっぱり安心させてくれる,笑顔で終わらせてくれた。
 スクリーンからポケモンがDSに届くという不思議な展開。 ポケモン映画では御馴染みの劇場限定企画の不思議さと演出に嬉しさかみ締めながら、お土産を持って帰る…テーマパークに来たかのようだ。
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by jd69sparrow | 2010-08-19 14:59 | 映画タイトル は行