パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

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<あらすじ>
 オリンポスの神々は地上へ降りるとき、人との間に子どもをもうける。 その子どもをデミゴッドと呼ぶ。 出ミゴッドは半分が神、半分が人間のハーフだ。 神の世界には“ビックスリー”と呼ばれる神々がいる。 全能の神ゼウス、海をつかさどる神ポセイドン、地獄の神ハデス。 三兄弟の一人、ポセイドンにはデミゴッドの子どもがいた。 それがパーシー・ジャクソンである。 
 ある日神々との戦争が始まろうとしていた。 その原因は“稲妻”が何者かにより盗まれたということだった。犯人探しに稲妻をめぐる争いが起きようとしている。 稲妻を盗んだと噂が流れたパーシーは、あらゆる悪の化身たちに命を狙われた時、自分が何者であるかを知るのだった。 親友や恩師と思っていたものたちは実は人ではなく、神々が住む世界の住人だったのだ。 親友のグローバーは半分ヤギで、ブラナー先生はケンタウルスだった。 彼らはパーシーを守る守護者だった。  パーシーの身を案じ、母親のサリーとグローバーはデミゴッドの訓練所へとパーシーを連れて行くが、目前にしてサリーは冥界へとさらわれる。 パーシーはサリーを救うべく,グローバーと,訓練所で出会った知恵の神・アテナの娘アナベスと共にハデスの待ち受ける冥界へと向かう。

<感想>
 パーシーが、全能の神ゼウスの子どもではなく、ポセイドンの子どもであることが、まずポイントだと思った。あくまでこの映画での印象に過ぎないが、一番正義感が強い“ビックスリー”の神がポセイドンな気がした。 全能の神の子であっては、おそらくこれ程面白くはならなかったかもしれない。  ハデスの子…の場合であると趣旨が異なると思うが、それはそれで何か新しい面白さがありそうな気がする。
 海の神の子どもであるゆえに、その力の美しさが目に見えるのかもしれない。 水がまるで生きているかのように動き、守り神のようでもある。 自由自在に動く水は,やはりアートであり映像を演出する。 “十戒”のあの名場面を思わせるような美しいカットに圧倒されるものがある。 生命のある場所にある水はありとあらゆる場所に存在する…だから、ポセイドン、ポセイドンの子の力は強い。 個人的に好きなのは、ポセイドン(…個人的には『リトルマーメイド』のトリトン王)の武器である,槍(?)である。 それは水の中から生まれ、水で出来ているけれど、とてつもないパワーが備わっている。 クライマックスでの決闘場面でのこの武器の登場がとても印象的である。
 『X-MEN』シリーズでミュータントの子が集った学園のように、デミゴッドにも訓練所が存在する。 そこでは 様々な神々の子供達が住んでいて、いろんな神の子が紹介されるというのが とてもわくわくする場面の一つと言えよう。 恋の神の子、知恵の神の子、伝言の神の子、戦いの神の子…様々である。 それぞれ違う能力を持つデミゴッドたちを一人でも多く、じっくり見てみたくなる。 
 ハデスのいる冥界への道のりには数々の試練が待ち受けている。 冥界から戻るための真珠はそう簡単にはつかむことはできない。 三人を命と稲妻を狙う悪の化身たちが所々に潜んでいる。 一つ一つ全く違う生涯があり、パーシーたちに襲い掛かり,その形も一つではない。 メデューサやヒドラのような明らかなる悪もいれば、中々それと見分ける事の出来ない悪もいる。 石にされたり、炎で焼き尽くしたりとどれも恐ろしい魔法ばかりだが、不思議の国に訪れたアリスのように出口のない世界に閉じ込められる三つ目の試練が個人的にはぞっとした。 その巣に入ったものは、正気を失い,時をさ迷い,数時間が現実世界では5日間であったりと、出口のない迷路に閉じ込められてしまう。 正気を取り戻さない限りは一生閉じ込められる地獄へとのめりこんでしまう。
 コマーシャルで流れたあの場面が予想だにしない場面で登場する事にも驚いた。 それによって全く映画を見る前と後とで作品の印象派ガラッと変わった。 『ハリー・ポッター』の魔法魔術学校で繰り広げられる事件の数々のようなことが起きたり、そこでの世界観と似た世界が、ここでも(『パーシー~』)描かれるのかと思い込んでいた。 
 ギリシャ神話を用いたこの作品。 他にもこれをモチーフとした作品は多くあり、最近だと『タイタンの戦い』などがあり、それをふまえた上だが 神の性格が見えてきたり、また バックグラウンドが見えてくる。 そして
さらに様々いる神々じたいや、彼らの関係性などを知りたいという意欲に駆られる。 
 今回の話は『盗まれた雷撃』という邦題がある。 その他にもパーシーの冒険は続き、そして様々な仲間や敵が登場する。 色々な神々のデミゴッドを見るのがとても楽しみ。 二度見ても、あるいは二度繰り返し見ても楽しいのではないかと私は思う。
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by jd69sparrow | 2010-08-25 17:03 | 映画タイトル は行