魔法にかけられて(2回目)

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<あらすじ>
 ジゼルはおとぎ話の住人で、夢で見た王子様といつかめぐり合える事を願っていた。 トロールに追われた彼女は、エドワード王子に救われる。 その瞬間二人は恋におち,お互いを運命の相手と疑わなかった。 出会って一日にして、結婚を決意する。 しかし、アンダレシアを支配する女王ナリッサはこれを快く思わなかった。 ナリッサは自分の王位を義理の息子エドワードに奪われると考え、邪魔になるジゼルを言葉巧みにだまし、魔法の井戸へと突き落とす。
 ジゼルが落ちて辿り着いた場所は、現実世界のニューヨーク! 何もかもが勝手の違う世界に迷い込んだジゼルは弁護士をするシングルファーザー,ロバートに出会う。 一方で、エドワード王子も井戸の奥へと飛び込んだため,ナリッサはあの手この手を使い,ジゼルに毒をもろうとする。 “真実の愛のキス”を夢みる,ジゼルと現実主義者のロバートの世界観のギャップを描く。 ファンタジーと現実世界の融合。 真実の愛の物語。

<感想>
 二日間で三度も鑑賞してしまうほどの素敵な“夢物語”(個人的感想)。 何よりポジティブでハッピーエンドという話の流れがこの作品の魅力だろう。 そしてミュージカルの要素、さらにはアニメと実写という新しい切り口があるとなると最高のエンタテインメントと言える。 ジゼル、ロバート、エドワードにナンシーという四角関係という複雑な?男女関係があるのだが、そんなことを深追いする事さえ忘れてしまう物語。 実写をふくめて童話の世界のような作品だ。
 “魔法にかけられて”というタイトルについて考えてみる。 “かけられて”という言葉の意味合いからするとやはり、悪い魔女の策略にはまり 魔法の井戸に突き落とされ、アニメから実写の…というか、現実の人間に変えられたといことではないかと思ったのだが、一通り観た上で考えてみると違ったとらえかたもできる。 それはジゼルと…最終的にはロバートの口から出る「真実の愛のキスは最高の魔法」という感じの言葉に“その”意味は尽きるのではないかと思う。 死の呪いかけられたジゼルをロバートが“最高の魔法”で…というくだりである。 しかし、ここで違うのは魔法と言うものはいつか解けるもの…と言うけれど解けぬ魔法があるということ。 愛の魔法。 正確には簡単には解けない魔法。  
 一方でこんなふうにも見える。 ジゼルが現実世界に来たときがジゼルに魔法がかかった状態で、それが真実の愛へと近づくたびにその魔法が解けるという風に。 愛もある意味で魔法なのだが、しだいに夢見る少女から大人の女性へと変わるジゼルは魔法から解放されていくようにも、ファンタジーの世界とは違う魔法がかかっていくようにも見えなくないはないだろうか。 「魔法にかけられて」というタイトル一つに対して、いろんな捉え方が出来る。
 不思議なのが、エドワードも最後に近づくと まるで正気に戻るかのように 現実世界の人々に馴染んだキャラを見せているような気がする。 エドワードがジゼルにかける“愛の言葉”。 下手すればかなりベタなせリフだけれど、でも女性なら言われてみたい言葉かもしれない。 それに、吹替えの声優さんの力もあってだと思うが、やっぱり音で聞いても,ナンシーが言うように,嫌味が感じられない純粋な言葉だなぁと思う。
 夢みがちなキャラが女性だけでなく、男性もあるという点も面白い。 ジゼルとエドワード、ロバートとナンシー…。 特に注目したいのがジゼルとナンシーとの比較。 というのも、この映画が女子にはとても憧れるものがあるからである。 ジゼルには現実の“大人の恋”、ナンシーにはロマンティックな恋。 それぞれ必要としているものが違う。 第一印象から見ると逆に思えるのだが、この違いが面白い。 現実で仕事に追われた,いかにも現実主義に見える女性ほど,実はロマンティックな恋に憧れているんだなぁと思った。 もちろんみんながみんなそういうわけではないと思うのだが。 
 全体的にファンタジーだけれど やっぱり年齢問わず、全ての女性の憧れがあるのではないかと思った。 忘れてしまったものを蘇らせてくれる…。 もちろん、おとぎ話など…と考える人もいるかもしれないけれど 心のどこかにみんなこういう部分を少なからず、持っているのではないかと思うのである。
 思わず口ずさみたくなるような音楽とニューヨークの街の特徴を現しながらも、実にファンタジックにミュージカルサウンドが流れるという場面があり,そこが個人的にはとても好き。 掃除のお兄さんも,ストリートミュージシャンも、おじいいさんやおばあさんに至るまで様々な人たちが歌って踊るというあの場面が最高だ。
 幕を閉じて「いつまでも平和に・・・」となったかと思いきや、どうやら『魔法にかけられて』には続編があるようで、どんなふうに話が進んでいくのかは とても検討がつかないのだが とても楽しみである。
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by jd69sparrow | 2010-09-20 18:56 | 映画タイトル ま行