THE LAST MESSAGE 海猿

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<あらすじ>
 仙崎大輔は海上保安庁の潜水士になって6年たっていた。 もうプロフェッショナルらしい姿だ。 環奈と結婚をして3年が過ぎており、二人の間には「大洋」という男の子も生まれていた。 結婚三周年の日。 大輔は海にいた。 天然プラント作る海の工場とも言うべき,レガリアにドリルシップが高波にあおられ,突っ込んでしまい,事故が発生。 そこには数百人もの作業員がおり,仙崎は彼らを救出する最前線に立たされていたのだ。 台風が近づく中、急を要しいていた。
 ほとんどの人たちが救出される中、仙崎は作業員の久米夫、常駐医の夏、レガリアの設計者・桜木、そして違う管轄の潜水士二年目・服部と五人,レガリアに取り残されてしまう。 最後のヘリに間に合わなかったんだ。 事態は悪くなる一方で一刻を争う状況へと追いやられていく中で、五人は無事に帰還できるのか…


<感想>
 きっと『海猿』を鑑賞するのが『3』が初めて。 映画で公開され、その後ドラマにもなった超大作。 しかし、やっぱりこれは劇場で見るからこその迫力ある作品だ。 3D版があるとい現代にそくしたアクション。 船や人が立体感と奥行がある。 自分がその場にいるかのような臨場感である。 目の前で起こっているかのように。
 主にレガリアという名の水上にある施設で物語は展開。 当然,複雑に設計された機械にかこまれた空間が背景となる。 最近では夜の工場の魅力に魅せられる人が多い言うが、私は今回この『海猿3』を見て、機会の美に目覚めた。 天井からいくつもの部品がぶらさがるこの環境が一つの芸術作品に見えてくるのは何故だろう。 機械の匠たちが考えに考え抜いて、その手で築き上げた。 芸術もまた“築き上げる”もの。 この時点で共通するものだから、やはり 工場やこうしたメカに囲まれた環境に美を感じるのも普通なことかもしれない。 水が流れ込んだり、炎が噴出したり、さらに石油がなだれ込んできたり そんな危機的な状況下の映像でさえ美しい。 
 それに。 そんな危機的状況下にある大輔たちは さらにより一層かっこよく映る。 バックの綺麗さもあるけれど、そういう時の顔がなんともたくましいのである。 石油まみれになって顔とかも黒っぽく石油のシミが残る感じがけっこうセクシーだったりする。
 今回、大輔は父親となり、キャリアも積んできてるということもあり,「1」のときのような やんちゃっぷりというか、熱くて無鉄砲な感じがなくなり,まさしく「頼れる兄貴」になっていた。 辛い顔を決して見せれないなんて,ましてや絶体絶命の状況の中で平気な顔を維持するのはどんなに大変なことか。 計り知れない。 後輩である服部は恐怖におびえてしまうけれど、大輔はいつだって最後まであきらめない。 そんなたくましさに惹かれてしまわないわけながない。 “守るべきもの”の存在、そして離れていても“つながっている”仲間達…それが大輔を動かす力なのだなぁとよく伝わってくる。
 ユニフォーム着た背中に刻まれる「海上保安庁」と「仙崎」という文字がとても印象的。 というか、背中がとってもかっこよくて部下だったら絶対憧れるだろうし、ついていきたいって思うだろる。 ここが個人的には今回の三作目を見てのポイントだと思っている。 仲間との絆と、大切な人への愛をこの背中は語っている。
たとえ一人でも、大輔は決して諦めない。 そこが萌える。 
 大輔と環奈はホントに良い夫婦。 変わった仕掛けを作って毎年結婚記念日の祝いをする大輔の心遣いが環奈の立場だったらすごい嬉しいと思う。 その裏には大事なときに必ずしも,大事な人のそばにいてあげられない海保の人間と、待つ人たちの辛さがあるのだけれど… それこそ「ラストメッセージ」になるかもしれない、メッセージを声で吹き込まれているプレゼントは一生の宝だと思う。 いつもこんなことを考えてくる夫は素晴らしい。 
 始めとクライマックス。 大輔と吉岡のくだりは絶対必要。 やっぱり仕事以外でのあの少年らしさは多くの女性を虜にするのではないかと思ってしまう。 こんなバカっぽいところ…というか、明るい一面もあるのだという楽しさ…。 確かに仙崎の吉岡への「お前は意外と癒し系だ」という感じのセリフは印象深い。 彼らの無線での会話も心が温まる。  決して恐怖を感じてないわけではない、仙崎にとって吉岡との会話はどれだけ力となり,はげみとなったことだろう。 
 レガリアに閉じ込められた五人。 クライマックス、スタッフルームでの団欒もまた ほんわかしていて印象的。 最初は停電のときの会話に賛同していなかった,桜木でさえも笑顔になって夏と桜木の険悪ムードもいつしか消えていた。 というか、この二人…この後恋愛に発展していくのでは?と最後思ってしまったのは私だけだろうか。 
 服部も最後には思いをふりきり、一歩を踏み出していく。 惜しくも、彼の初登場場面はほとんど記憶に残っていない。 それからもう一つ。 吉岡が無線を通して?服部に言う「バディを決して死なせてはいけない」という言葉もかなりぐっとくる。 これで服部にもエンジンがかかったという感じだ。 今回は仙崎と服部がバディだけど、吉岡とのバディがどんなだったかとても気になる。 服部とは、偶然バディになったというか、状況的になったという変わった形でのバディ結成だが、最後には仙崎と服部はよき師弟関係になっていた。
 感動あり、ちょっぴり感動ありの最高のエンタテインメント!
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by jd69sparrow | 2010-09-24 08:50 | 映画タイトル あ行