シルク・ド・ソレイユ "ZED"

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12月6日(月)

初めて…

物心ついてから初のサーカス。


シルク・ド・ソレイユ“ZED”。

なんだか、オペラハウスみたい?


現在はクリスマスとあり、

こんな景色が。


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<感想>
 あらすじとして、『かつて一つ(の世界)でつながっていた天と地は、いまやすっかり分かれてしまった。 世界の均衡を取り戻さなくてはならない…そこに救世主のごとく現れたのはゼッド。 彼はタロットの世界を冒険し、成長しながら 天と地の絆を取り戻していく』という感じです。
 空から落ちてくるゼッドにより物語の幕開けはなんとも印象深い。 …の前の場面を忘れてはならない。 もう一組の案内人たちを。 二人のクラウンだ。 ピエロやマリオネットに見える彼らは「支配欲」と「怠け」を表したキャラクターである。 言葉だけ聞くと印象は悪いが、この一見して対照的な二人はお笑いコンビさながらのコンビネーションと言えるだろう。 開演5分前。 彼らがいた場所はなんと、客席だった。 ふと現れた二人は゛退屈しのぎ”にイタズラを仕掛ける。 それは彼らのためのものであり,観てる私たちのためでもある…いわば演出側の心遣い。 「支配欲」のクラウンが動”、「怠け者」のクラウンは゛静”。 前者が目立ち,後者は目立たないように思えたが、彼らそれぞれの持つ役割を知るとそれも納得なはず。 しかし! 後者の活躍は物語が進むにつれて目覚しいものとなって表れるのだ。 個人的に、怠け者のクラウンの特徴ある笑い方が好きだ。手元を観て,そこに面白い漫画でもあるかのように笑い転げる,゛怠け者”。 ゛支配欲”は中々それがつかめない…という場面が印象的である。 そして、時にボケとツッコミが入れ替わるから飽きさせない。
 クラウンたちが大きな本の中へ吸い込まれ、飛び出すことという話の先端と末尾。 これだけでも インパクトがあるのだが、序章とエピローグに過ぎない。 本の中の世界は とても広大で神秘的なのである。 ゆえに、どこがインパクトがあるとか、そういう次元ではなく,常にインパクトの連続なのである。 それこそがサーカスの魅力。 ハラハラドキドキする思い。 命綱があっても、私たちには彼らが「命がけ」でパフォーマンスをしているのが伝わってくる。 その臨場感は生で観ることに勝るものない。  それは、テレビ画面やスクリーンなしで3D映像を味わうかのようです。 とても生で観てることを実感できないほどの成功度。 まるで…精巧なスクリーンが目の前にあるかのようでにあります。 
 空間を活かした,鉄の美のアートであるステージに覆われた白い大きな布。 それは古きよき、サーカスを思わせるものである。 それが一気に取り払われると まるでブロードウェイさながらのステージが姿を表す。
“サーカス”…確かに『シルク・ド・ソレイユ』は日本語では“太陽のサーカス”と表されるので サーカスで“サーカス”の域を遙かに越える…というか、レベルの違うものがそこにはあった。 言うなれば、サーカスの進化形。 だから、一言にサーカスと言うべきなのかどうか迷うものがある。
 あらゆるものの生命を表したものこそが、本来人間が求めるもの。 こういうテーマだからこそ私たちは共感し、感動するのではないだろうか。躍動感あるパフォーマンスの数々がそれを体現しているのだと思う。演者は 『CATS』のキャストのごとく、一人の人間から演者へ変わると,そのギャップが良い意味で大きい。 そこで実感するのがメイクの担う役割の重要性。 プログラムを捲ると、自分のメイクを自身が施している一こまがあり、歌舞伎の世界のように自分のメイクは、自分でということなのだろうか…と思った。
 人間離れした演技…とよく言うけれど果たしてその境界線はどこにあるのだろうか。 しかし、その柔軟性に富んだ演技に私たちは釘付けとなる。 『シルシルミシル』での1コーナーを観たばかりの私は、もう一つの楽しみがあった。 それは演技の柔軟性についてのものなのだが、なにしろ このバラエティ番組での紹介の仕方が面白おかしいものなので、テレビと実際を比較するのがとても楽しかった。 「これはジャングルジムで、重力を無視にした演技」と呼ばれ、「これは良い子は絶対マネをしてはいけません」、それから「インタビューしてるのにその後ろで飛び跳ねているやつがいる…これは出演交渉できるかも?」なんてユーモアをふくませてナレーションの言葉が鑑賞中、ちょいちょい頭の中に甦ってきたのだ。 
 とても面白く、見ごたえのある作品だ。 「息をのむ」とはこの事で、生ならではの瞬間がある。 極めて難易度の高い技。 失敗もあった。 その瞬間、客席からは悲鳴。だけど、次のチャレンジで成功! これぞ、生の良さというもの。 私は最初それが失敗だと気付かなかった。 失敗をしても失敗と思わせないのが凄いところといえるだろう。 ただ、私が鈍かっただけかもわからないけれど。 しかし、失敗を見苦しく見せないのは事実ではないかと勝手に信じている。
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by jd69sparrow | 2010-12-31 23:34 | ★ディズニー・リポート☆