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ファンタジア

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<内容>
 クラシックの名曲の数々をディズニーの解釈による,映像(アニメーション)化されたのが本作である。 自然、オリンポス、動物、死の世界に,魔法の世界…などなど様々な媒体を使って、音楽から感じ取る事の出来るイメージが具現化されている。

<感想>
 『魔法使いの弟子』と聞くと、2010年に公開された,ディズニーの同名映画を想像する方も少なくないだろう。 しかし、それは数多くあるクラシックの一つに過ぎない。 それに驚いた。 さらに驚いたのは 『ファンタジア』では、『魔法使いの弟子』の部分…というか、個人的にイメージしていた部分がごくわずかな時間だったということである。 想像していたのは、ミッキーが崖っぷちで楽しそうに魔法を使うとか、箒たちが歩き出したり、デビルみたいなの(ナイトメア?)が登場する話というイメージであり、それは一つのストーリーでつながっているという勝手な思い込みがあった。
 一昔前に、東京ディズニーランドのアトラクションにあったアトラクションにこの『ファンタジア』で登場するようなサウンドトラック君や、デビルを見ることができた事をふと思い出した。 それほど、『ファンタジア』はディズニー・アニメーションの中では名作なのである。 70年をたった今も、その魅力は朽ちる事は無い。 色使いが芸術的であり、音楽からこれ程までの想像力が生まれるということに感動する。 クラシックと問わず、音楽を音だけで聴くとき,よくその曲からそのイメージを頭に思い浮かべる人は少なくないはず。 私もその一人だ。 どういう曲かどうかは、作った本人が知りえるものだが、色々な解釈により,その世界は幾重にも広がるもの。 音楽の世界を心で描くイマジネーション。 その楽しさを教えてくれるのがこの作品の魅力と言えるだろう。 音楽を具現化するとき、その人により多種多様の表現が出来るのだ。
 個人的に好きな場面と言ったら、最初にイメージとして浮かんでいた通り、ミッキーの登場場面とナイトメア?の登場場面だ。 ミッキーの登場する,「魔法使いの弟子」を観ていると,2011年に登場したばかりの東京ディズニーランドのアトラクション『ミッキーのフィルハーマジック』を思い浮かべれる。 ドナルドがアトラクション・ムービー内でそうしたように、こっそりと魔法の帽子をこっそり拝借するミッキー。 まるでドナルドのようである。
 ナイトメア?の登場の場面は終盤。 西洋の閻魔大王とでも言うべきなのだろうか。 夜の墓場は地獄の世界。 ナイトメアのもとに死者たちが集まる,この絵図は地獄の世界としてイメージづけられるものに違いない。 しかし、ナイトメア?が何をしようとしているのかは、よくわからない。 ここで描かれる世界は、ナイトメア?一色になっているのかと思いきや、“ナイトメア”の言葉の通り,リミットがあるというのは とても意外だった。
 しかし全体としては、ディズニーのイマジネーションの具現化にただただ,感動し、その(ディズニーの)世界観を楽しむ…あるいは「知る」内容になっている。 言葉なくしても、イマジネーション一つでこの作品は楽しむことが出来る。

by jd69sparrow | 2011-10-22 00:02 | 映画タイトル は行