ライアンを探せ!

2011年3月13日(日)

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<あらすじ>
 ニューヨークの大都会のど真ん中にある動物園。 そこで人気者なのがライオンだ。 サムソンはニューヨーク動物園の大スターだ。 その息子ライアンはそんな父親の子供であることにプレッシャーを感じていた。 ライアンが憧れるのは、サムソンが言い聞かせてくれる,「野生の世界」だ。 ライアンは同じ動物園の仲間から、野性の世界へ行ける方法を聞かされていた。 ある夜のこと、そのチャンスが訪れた。 父親と言い争った後、何気なく野生世界への入り口と聞かされたコンテナの中に入ってしまったライアン。 意図せず、父と息子は離れ離れになってしまう。
 それを知ったサムソンは仲間を連れて、大都会へと飛び出し、ライアンを追う。 ライアンを追う手がかりは「自由の女神像」。 そこへたどり着き、さらにライアンを追いかけてたどり着いたのは,本物の野生の世界だった。

<感想>※ネタバレ注意!
 一言でまず言うと、『マダガスカル』に似ているが、つまらなくはない。 ニューヨークの動物園の動物たちが初めて外の世界に出て、野性の世界まで行く…その中心にいるのがライオンでその親友は草食動物、旅の仲間にはキリンもいて、雌が一匹、道化役というか盛り上げ役が一匹。 彼らの目的以外のほとんどは、『マダガスカル』のコピーのように思えなくもない。 
 息子に自分が野生の出身であるという嘘をついていたサムソンは野生の世界は当然初めてで、戦えない,草食動物を食べたり、威嚇のために吠える事も難しいというまさに都会の動物園暮らしを体現するというライオンのイメージとのギャップを観た上で、それでも愛する息子のために野性の本能を呼び起こし、戦うところは 見ごたえはある。 守りたいものを守るとき、勇ましい本物のライオンの姿となる…。 
 ディズニーがライオンを主人公を描くと言うことで、ところどころで『ライオンキング』を見ることが出来ると言うのが一つの見所と言えるだろう。 ピクサーアニメーションが新しい作品に対して、過去の作品のキャラクターを意外な方法で紛れ込ませるという方法をとるように、そういうところも,もちろんあった。 『ライアンを探せ!』では なんとブロードウェイ版でハッキリと『ライオンキング』の文字が書かれており、しょっぱなから,なんとも大胆だ。
 しかし、「紛れ込ませる」だけではない。 『ライオンキング』の名場面を思わせる場面がいくつか登場する。 サムソンがヌーの反乱により,崖へ突き落とされる場面でライアンを父親を呼ぶまでの件、ヌーのボスとサムソンとの戦い、その戦いで崖から今まさに奈落の底へと落とされようという場面などが言えるだろう。 ムファサとサムソンではキャラクター性が全く違うけれど、父と息子の話という時点では通じるものがある。 サムソンはムファサというよりも、大人になってからのシンバより。 ライアンはシンバの子供時代に限りなく近い。ヌーの預言者でありリーダーはスカー。 そのアジトでの場面は、スカーがハイエナたちとムファサを倒す計画を立てる場面を思わせる。 決して模倣ではなく、むしろオマージュであるこれらの場面を観て 『ライオンキング』の魅力を再確認する人も少なくないはず。 
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by jd69sparrow | 2011-10-23 00:00 | 映画タイトル ら行