リロ アンド スティッチ

2011年4月17日(日)

d0058606_11122115.jpg
<あらすじ>
 ジュキーバ博士はある生命体を生み出した。「試作品626」と名づけられた生命体は 手のつけられないモンスターとされ,銀河系から追放され,博士は地球を知る,プリークリーと共に 地球に向かった「試作品626」の捕獲を命じられる。
 一方、地球・ハワイ諸島。 リロは姉のナニと福祉局の監視下の元、二人暮している。 リロは変わり者な女の子で、中々友達を作れず、ナニとの間でも,ぎくしゃくしていた。 ある日、二人の暮らす家の近くに未確認飛行物体が墜落。 リロは流れ星だと信じ,“友達ができる事”を願うのだった。 しかし、流れ星の正体は「試作品626」だった。 
 犬を飼うことになったリロが選んだのが「試作品626」で,“スティッチ”と名づけた。リロの初めての友達。 これは、リロとナニの姉妹,そしてリロとスティッチのオハナの絆の物語である。

<感想>
 スティッチは破壊の本能しか持ち合わせない,実は孤独なエイリアンだったということを初めて知った。 だから、リロの“あの”確信をついた一言にグッときたのである。 「(一人ぼっちで)寂しいから、物を壊すんでしょ?」という感じの言葉だったと思う。これはとても共感できるし、人間社会にもつながることだと思うと 子供向けのアニメとされているけれど,実は世代を問わない作品とも言えるのではないだろうか。 いくら破壊の目的で作られたエイリアンであっても,自分の意思で動く以上、心があるのだと思う。 
 壊すものがない現実を知った,スティッチは その壁にぶつかることで 初めて自分の中にあった孤独に気づくのである。 生きる目的を失った先に待つのは孤独なのだ。しかし、同じような孤独を持った相手が現れたとき、“科学反応”が起きるのである。 リロとスティッチは同じ思いを持っていたからこそ、“オハナ”で結ばれたのだろう。 
 スティッチが『みにくいアヒルの子』の絵本に目をとめる場面はとても印象深い。 アヒルの孤独と最後のハッピーエンドの二展開が見開きでそのページをじっと眺めるスティッチの姿は忘れがたい。 スティッチは自分の置かれた状況と,求める答えをそこで見つけるのである。宝物のように肌身離さず持ち歩くスティッチの姿が可愛かった。
 映画を見て初めて知ったのが、スティッチのエイリアンらしい,六本足に触覚の本来の姿。犬のポスターを見て,さらには犬を欲しがるリロのことを知って,犬に近づこうと日本の足(手?)と触覚を体の中に引っ込める場面は衝撃的だった。 しかし可愛らしくもあった。 悪役キャラのような冒頭の印象が払拭された,リロとの出会いの後のスティッチは好奇心旺盛な犬そのものに思えた。 不器用だけど リロと“オハナ”になろうとしている姿が可愛い。
 わずかな場面だが、面白いと思ったのは スティッチが蓄音機になるところ。レコードに爪をあて口を開くとプレスリーの音楽が流れるという場面である。 じっとして,リロに口の開閉など されるがままにされているのが 面白い。 他にも、フラやギター片手にプレスリーをする姿も可愛らしくもあり、面白くもあった。 個人的に好きなのは、サーフィンを楽しむスティッチである。 言葉だけで考えたら、不釣合いな組み合わせも なじませてしまうのが、スティッチの魅力かもしれない。  いたずら好きだけど、可愛いくて 憎めない,リトル・ギャング・・・それが、スティッチなのである。
 そして…名づけるならば ハワイアン・ハートウォーミング・ムービーだろう。
[PR]

by jd69sparrow | 2011-11-13 11:10 | 映画タイトル ら行