名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)

2011年4月16日(土)


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<あらすじ>
コナンは少年探偵団や阿笠博士と車で大宇宙展に行く道中、爆破事件に巻き込まれる。 都営地下鉄が新しく開通する記念式典に参加していた東京都知事を狙った事件である。 コナンたちが車で通るトンネルは,その都営地下鉄と平行に走っているのだ。 トンネル内にいた不振な影と起爆装置を発見したコナンはなんとか、大惨事は免れた。
 この爆破事件につながるのが現・都知事が過去に関わった,新潟県北ノ沢ダムの建設にあった。 コナン一行は、その謎を解き明かすべく、ちょうどスノーフェスティバルが開催される予定となっている北ノ沢村へと向かう。
 コナンたちは武藤や立原冬美など,今はダムとなっている場所にあった,旧・北ノ沢村の小学校出身の五人組と出会い、その一人山尾の起こした過去の事件や、また冬美の息子で事故で八年間眠り続けているという冬馬の存在を知り、都知事を狙った事件との関連性などを探っていく。

<感想>
 アニメーションとCG。 別々で描かれるものかと思っていたのだが、実写の中でCGが使われるように、アニメーションでも見事に融合している。 コナンの映画と言えば、大迫力な事件と、コナンのアクションが印象的でCGは必然かもしれない。 ビジュアルという面では、オープニングでタイトルが出る“あの”場面だ。 個人的にあの場面は いつも楽しみにしている場面である。 その回の話を象徴するものが登場する欠かせないポイントだ。
 まず注目すべきは、コナンのアクションである。 スノーボードとしての機能がプラスされた、事件を追うコナンの必須アイテムのスケボーを使い、ハリウッドのアクション映画,顔負けのアクロバティックなアクションが銀世界をバックに繰り広げられるのである。 「どんだけ、運動神経あるんだよ!」とか毎回ツッコミを入れたくなる。
 今回の事件の鍵を握るのが冬馬という少年。 実際に幼少時から八年間もの長期間眠り続け、その眠りから覚めるということが ありえるのかどうかは わからないけれど、ここにコナンシリーズの新境地が見えたと感じたのは私だけだろうか。 体は15歳で心は事件当時の7歳のまま…灰原の「まるで、私たちとは別ね…」という言葉が印象深い。
 『沈黙の15分』で忘れてはならない台詞がある。 「一度に口から出しちまった言葉は、もう元には戻せねーんだぞ…言葉は刃物なんだ。使い方を間違えると、やっかいな凶器になる…言葉のすれ違いで一生の友達を失うこともあるんだ…」という言葉だ。 とても心に響く名言と言える。 これから大人になる子供たちへの子供たちへのメッセージであり、大人にとっても大切なメッセージと言えるだろう。 もしかしたら 私が気がつかなかっただけかもしれないが、過去14作品の中でここまでメッセージ性のある作品はあっただろうか。新一と蘭のやりとりの場面は“お約束”だが、物語の世界だけでなく、観ている側にも向けた言葉があるのは観たことがない気がする。 そして、スケール感以外に コナン映画が進化した箇所と言えるかもしれない。 アクションや推理場面にプラスして、ストーリー性がより濃密になっている。
 『名探偵コナン』の劇場版も今年で15周年を迎える。 どうしても現実的に考えてしまう。 新一と蘭はもう30歳を超えていて、新一がコナンのままでいても、成人している。 それこそ、『24』のように一話が一日のうちの一時間という設定でいかないと不自然なのだが、それはさておき。 個人的にレギュラー放送や原作ではなく、劇場版は第一弾当初から欠かさず観ている。 しかし、メインの人間関係や主人公の置かれている状況などを知っていれば問題なく、楽しめるというもの。 そうじゃなくても、楽しめるのが『コナン』の魅力のひとつだ。 というか、最近はシリーズ化しているものの多くが 途中からでも十分楽しめるものになっている。
 『コナン』が長寿番組というと、そのくくりが なんだかしっくりこないのだけれど、実際 これほど長く愛され続けているのは、作り手たちが言うように 個性豊かな登場人物たちの魅力がひとつ挙げられるし、何より コナンが難解な謎を解き明かしていくところに、「あぁ、なるほどなぁ」と事件の謎を振り返り,スッキリできるというところだろう。 思ってもみなかった謎の答えに 毎度驚かせながらも、『コナン』の楽しさにはまるのである。 犯人が誰かは一番気になるところだけれど、最も楽しい見所といえるのは、その過程。 謎を少しずつ解き明かしていくところにある。
 『コナン』の勢いはとどまるところを知らない。 15周年どころか、30周年は行くのではないか?と、密かに期待している。
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by jd69sparrow | 2011-11-14 12:14 | 映画タイトル ま行