トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン

2011年7月29日(金) 公開初日!


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<前回までのあらすじ>
 惑星サイバトロンは、金属生命体が数多く生存する,かつては平和的な惑星。 その歴史は人類のを遥かに超える。 しかし、メガトロン率いるディセプティコンという組織の反乱により,戦争が勃発。 自由と平和を愛するオートボッドたちとディセプティコンとでサイバトロンは二分される。
 メガトロンは地球へとたどり着き、そして永い眠りにつく。 オートボッドたちもまた、戦争により壊滅的となる。時を経て、メガトロンの脅威は復活し、彼の野望を阻止するべく,オプティマスプライム率いる,オートボッド軍は,地球を目指し,地球の車のスタイルを体に取り込み,新たにトランスフォームする。
 地球という舞台において、人類を巻き込み,オートボッドとディセプティコンの戦いが繰り広げられる。 オートボッドは人類と共存し,共に闘い、ディセプティコンは 復活を繰り返し,あらゆる手段で地球侵略をもくろむ。 彼らの戦いの行く末の鍵となるのが 地球人である サムだった。

<今回のあらすじ>
 人類が初めて月に降り立った,その偉大なる一歩を成し遂げられたその日、密かにある任務が遂行されていた。 ことの始まりは,50年も遡る。 宇宙飛行士が見たものは かつてサイバトロンで起こった戦争で墜落したオートボッド側の戦闘機とオートボッド軍の元司令官で,眠りについているセンチネルプライムであった。
 メガトロンの二度目の復活による戦いから二年。 サムは人類を二度も救った偉業で大学を卒業するも 就職先が未だに見つからない日々を送っていた。 彼の生活をつなぐは,新しい恋人カーリーだった。 しかし、悩む日々が続くも平和な日々は長くは続かなかった。 またしても、人類は存続の危機の渦中に立たされ,サムはその戦いに巻き込まれる。
 ディセプティコンは地球にいるオートボッドたちを遥かに超える,数で地球侵略を試み、その鍵となるのがセンチネルプライムの復活だった。


<感想>
(※ネタバレにご注意ください!!

 シリーズ最終章。 一つのテーマは“裏切り”である。 それはオプティマスプライムが最後にしめくくった一言が指している。  その一つは、ごく一握りの人類がディセプティコン側につくという,なんとも意外な展開だった。 それは今回のストーリーを動かす機動力の一つでもある。 しかし、最も恐ろしい“裏切り”は他にあり,それは 遠い昔から既に起きていて,人類はおろか、オートボッドたちをも追いやることとなる。  そこが『ダークサイド・ムーン』のポイントだ。
 シリーズ初の3D。 これにより、更なる映像テクノロジーが駆使され,臨場感もスケールもアップしている。 3D技術はこの映画のためにあると言っても過言ではないだろう。 オートボッドたちが 実際に存在するかのようにリアルなのは この立体技術が大きく影響されているのだと思う。
 新たなるオートボッドの出現にも注目であるが、ディセプティコン側にもある。 なぜなら、彼らにもオートボッド同様の車へのコピー能力はもちろん、様々な形態を持つからである。 ここで面白いのは  ショックウェーブである。 個人的に 『ガンダム』に登場する,あるモビルスーツに見えて仕方が無い。 少なからず影響を受けているのではないかと思うのはせいか。
 シリーズを通していえることかもしれないが、この作品の見所の一つが“スピード感”である。 物語の展開はジェットコースターのように進んでいく。 ストーリーとしても映像としても。 展開が速く、この作品ばかりは吹き替え版で観る方が着いていくにはいいかもしれないし、吹き替え版であるとかないとか 気にならないくらいの面白さである。 
 スピード感をより明確に表したモノと言えば やはり戦闘シーン。 ほとんどが走っている状態でのもの。 追いかけられていることが多い。 車の形態でオートボッド、ディセプティコン共に走っており、その状態からトランスフォームする場面は迫力満点。 具体的に例を挙げると、バンブルビーである。 バンブルビーはサムを車として乗せた状態からトランスフォームし、戦闘する場面が多いようで、バンブルビーこと,ビーがトランスフォームで車から戦闘モードに入るとサムは宙に放り出され、戦闘が終了するとビーがキャッチして,車にトランスフォームして、サムを運転席に戻す。 この一連の流れがとても印象的であり、個人的にはこの,サムがビーに放り出され、宙に浮かんでいる,スローモーションの場面こそ3Dが体感できると思う。
 実写版『トランスフォーマー』において、見所はたくさんある。 様々な形態の改造車?で登場するオートボッドとディセプテコンはもちろんであるが、忘れてはならないのが サムとビーの友情の絆。 ビーは言葉を話す機能を失い、自分の本来の声とは違う様々な“声”(おそらく、地球に着てから声をデータとして取り込んだ)で話す,過去の影があるキャラクターであるものの,しかし そんなこととは裏腹に底抜けに明るいキャラクターであり、熱いキャラクターでもある。 まるでそれは、志村園長とパンくんの関係の陽でもあり、名犬とその飼い主(パートナー)という関係性に見える。  ビーは暗い過去があっても それを引きずらない、人間ではないけれど、人が尊敬すべき性格の持ち主なのだ。 どんな危険な状況下でも サムを思いやる言葉は忘れない、明るく熱い言葉をかける。 字幕で観てもそれは伝わると思うが、吹き替えはより私たちの言葉に近いだけにより伝わると思うし、心に響いてくる。 ビーとサムとの絆はメガトロン最初の復活の前から既にサムが意図せず結ばれていた。
 ビーはオートボッドの中でもとても頼れる存在ゆえに、メガトロンとの最初の戦い以降,設立された特殊部隊・NESTと共に戦いに出ることが多い。 そんな状況に やきもちのような感情を抱くサム。 さらには新しく買った車は限りなく,ビーのモデルに近いデザインであり、車のミラーには蜂(ビー)のマスコットまであることを観るとビーへの思いが強く,友情や愛情?の強さを象徴している。
 サムじたいに特殊能力は無いけれど、『スパイダーマン』でのヒーローとヒロインの関係性を思い出す。 というよりも、ヒーローもの全体に言えるかもしれない。 主人公はヒーローになると,ヒロインとの間に溝が出来てしまう傾向がある。 サムも例外ではない。 三作目にして,新しいヒロインが登場するが、この傾向を今回 打ち破っている。 大切な存在を守るべく、戦争が本格的に始まってから終始,カーリーを守ることを怠ることは無い。 そのたくましさが、主人公の成長の証と言えるだろう。 
 もう一つ見所としては、人間とオートボッドたちが協力し合う様々な場面。 オートボッドたちは人間の生活の中に溶け込んでいるものもおり、戦闘における良きパートナーである。 今回も彼らは互いに知恵を出し合い、戦い連携しているのだが、やはり人間対ディセプティコンという場面も多くある。 勝ち目がないと思われる人間たちが 敵の隙をついたり,弱点をロックオンして攻撃する様子を観ると 戦いの結果というのは 必ずしも勝ち目の有無とは関係があるわけではないのだと思う。 つまり、人間が一丸となれば 強敵にも立ち向かっていけるのだと観ている側が、勇気付けられるのである。
 「いつの間にか…」という場面が多い。 それはスピード感に追いつけなかった場合なのだが、ちょっとツッコミたくもなる。 決して悪い意味でなく。 大きな敵への一撃、オプティマスたちの登場やオプティマスの復活などなど。
 いろんなオートボッドたちの強さに魅了される。 だが、やはりオプティマスのかっこ良さったらない! というか、強すぎだろってツッコミたい。 物語のクライマックスは メガトロンとの闘いが用意されているわけだが,そしてもう一人の手ごわい相手とも。 ここでは三回の闘いが用意されているが いずれも決着がつくまでがととてもスピーディ。 作品の雰囲気だけでなく、決着場面までも?! と驚いてしまう。
 それはカーリーの的を射た一言に、意外にも耳をかし,単純にもそれを実行する。 何故、言われる前にメガトロンはそれを行動を移さなかったのか。 もう一ついえるのが、カーリーがただ守られるだけのヒロインではない,今までないヒロインだということ。 残念ながら その場面はごくわずかな時間。 もっと観れたらと思ったけれど、今回がシリーズ完結。 
 メガトロンはかなり強いはずなのに あっさりとオプティマスに倒され、歯が立たなかったはずの,また闘いを避けたかったはずの相手も,メガトロンに痛めつけられた後とは言え,オプティマスの剣に倒れる。 オプティマスの潔さったらない! 総司令官という称号がふさわしい。 裏切りがあったとは言え、つらい決断をこの短時間で迫られ,くだす。 オプティマス…たとえ、負傷し片腕を失っても その強さは変わらない。 というか、負傷した後,さらにパワーが増したように思える。 あまりの強さに驚くと同時に、凄い!…と思う☆ ツッコミどころとか、むしろ関係ない。 理屈ぬきにこの決着の瞬間は爽快。 決着の瞬間、いかにつらい決断をしたのかをオプティマスが体現している。
 故郷を守ることは大切だけど、もっと大切なのは自由と平和の下に愛するものを守ることだ。 しかし、オートボッドたちが“故郷”を守ることには変わりは無い。


※満足度
★★★★★(満点)
3D映画の最高峰と言っても過言ではない,オススメな映画です。
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by jd69sparrow | 2012-01-03 03:14 | 映画タイトル た行