インモータルズ-神々の戦い-

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<あらすじ>
 人類誕生の遥か昔。 天空で神々たちの戦争があった。 ゼウスを始めとする光の神たちは闇の神々に勝利し、彼らを地の底に封印し,平和をもたらした。 それから 何百年も経ち、人類が繁栄し始めた頃,地上に邪悪な者が現れる。 イラクリオン国王・ハイペリオンは,神の戦争により行方知れずとなった,神の武器・エピロスの弓を捜し求め,闇の神タイタン族を復活させることを目論んでいた。
 ギリシャの小さな村で暮らす青年・テセウスもまた,ハイペリオンによる支配の脅威さらされる。 信仰心のない彼が信じるのは 己の槍のみ。 農夫でありながらも 誇り高き戦士の魂を持っていた。 間もなくして,歯イペリオンの奴隷の身となる,テセウスだったが,可視能力を持つ,巫女パイドラとの運命的な出会いにより,ハイペリオンに立ち向かうことを決意し旅立つ。
 やがて、光の神とタイタン族をも巻き込む戦争へとつながっていく。

<感想>
 『タイタンの戦い』のように光と闇の神が登場し、彼らの戦いの間に人間の選ばれし青年が登場するという設定までは そう珍しくないのだが、『300』の映像クリエーターが描くアクションとあって 見ごたえ抜群の映像美を拝むことが出来る。 ストーリー構成は ヒーロー映画の王道をベースにしているものの,意外な展開も所々に散りばめられている。 スタイリッシュなアクションと,解説にも強調されているように 絵画の世界をモチーフにされた芸術的な映像が魅力である。 ちなみにアクションは『トランスポーター』を手がけてコーディネーターによるものとあって 力強くスピーディに仕上げられている。 とりわけ、光の神々が降臨したのちの タイタン族との戦いの場面は,一撃一撃に重みが感じられる。 もちろん、テセウスとハイペリオンとの一騎打ちにもそれはあるのだが、前者とは やはり差が明確である。
 光の神たちがスーパーマンのように あるいは 隕石のように 瞬くスピードで地上へ向かい,さらに 地上へ着地するところも かなりインパクトがある。 光と闇との差をつけるべく,神の鎧に神々しい金がつかわれていることも 映えていて 色的にも楽しむことが出来るだろう。 まるでゴレンジャーのように降臨する瞬間も忘れがたい。 
 オリンポスの神々と言えば、“十二神”であるが この映画ではその半分しか登場しない。 戦士として描く場合、この六神がふさわしいからといってしまえばそれまでだが、他の六神も拝みたかったし、もっと欲を言うなら,ハデスも登場して欲しかった。 “インモータルズ”とは神々のことを指すのだから、十二神が大集合し、徹底的に神の戦いだったらとも思うのだが、あくまでテセウスが“神”となるまで人類視点で描かれたものゆえ,神が目立ちすぎずなのである。
 映画の中には過激な場面がちらほら見受けられる。 その9割がたが暴君ハイペリオンによるものだけれど、個人的に印象的なのは 戦いの神・アレスの“その”シーンが好き。 よくアクションの振り付けはダンスの振り付けと並べられるのけど、まさに それがわかりやすく顕著にでているのが 彼の見せ場のシーンなのだ。 複数の敵相手の頭を次々と粉砕していくのが 映画鑑賞後も頭に鮮明に残っている。 絵筆で一振りするかのように綺麗な半円を描き,血しぶきが飛び散るのがグロテスクでありながらも 美しくもある。 顔が粉々になる過激なシーンだが、グロテスク通り越して,綺麗。 アレスの一撃が入る瞬間のスローモーションを思い浮かべるとゾっとはするけれど、そこをあえて 生々しく映し出さないのがイイなぁと思った。 リアルに描いていたら、別のジャンルになってしまうだろう。
 
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by jd69sparrow | 2012-01-20 18:16 | 映画タイトル あ行