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レモニー・スニッケットの世にも不幸せな物語

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 コメディ映画の奇才ジム・キャリー主演の不思議な物語。 2時間にも満たない実写映画としては やや少なめな時間だが、とても興味深いストーリーだ。 まさに物語の世界そのもので 絵に描いたような世界、例えるなら水彩画であると思う。
 ヴァイオレット、クラウス、サニーの3人兄弟に次々と“不幸せな出来事”がふりかかるという内容。 邦題を見て察する方が多いのではないかと思いますが、この「レモニー~」の世界観は某スペシャルドラマのよう。 不思議で、謎の多いことがたくさん、それは3人を取りまく登場人物達にももちろん言えることだ。
 ジムの役への気合いは目を見張る。彼の主演作品は主にコメディ物であるが多いが、もちろんそれだけにとどまらないの彼の魅力の一つで、ヒューマン系への出演も印象深いものがる。例えば「マジェスティック」がそうと言える。 驚いたのは彼の即興のすごさと言ったら、もう! ただ用意された台本どおりに進めるのではなく、俳優自身って自由なもの。 このようなケースはこの映画のほかないのではないか。 この映画でのジムはとても楽しそう。 私は映画館にではなくDVD化されてからはじめて「レモニー~」を見たのだが本編から特典映像にいたるまでおもしろい☆ DVDなどでメイキング映像を本編と共に見ると見方が違って思えるのがよくわかるだろう。 ジムもまたカッコいい役者さんであり、実力的にもトップクラス。そんな彼が演じるオラフ伯爵は全編通して、格好が変わり それを見ているだけでもかなりおもしろいのではなかろうか。 先ほども言ったようにジムの即興でセリフをその場で作り上げるという才能はやはり注目すべきだ、そして これからの彼の主演作への期待が高まるばかりである。
 3兄弟一人一人の才能にも驚きであるが オラフ伯爵はそれ以上。 悪役なのに見ていると 不思議と好きななれる、そんなキャラクターだ。 オープニングの雰囲気で物語が進行するばかりではないのがよくわかった、それは映画が始まってほんのひとときの間の印象ということなのだが。 前半からとても強い印象を受ける、それと同時にこの物語には何か裏があるのでは?というふうなイメージを受ける。 ジャンルはブラックコメディといったところだろうか。
子役の三人がとても可愛いと個人的に思う。

by jd69sparrow | 2005-09-28 03:10 | 映画タイトル ら行