妹の恋人

d0058606_21134143.jpg
 ジョニー(・デップ)が選ぶ作品は心に残る映画が多い、いや むしろ全てかもしれない。今まで彼が主演してきた作品を見ているとその映画一つ一つが心に残るものであり、楽しませてくれるのだ。 この「Benny & Joon」(邦題「妹の恋人」)もその一つ。 ここでのジョニーが演じるサム、およびジョニー自身の第一印象は見た感じはもちろんだが、どこか少女っぽい可愛さを持った,少し風変わりであるということだった。 少女っぽさは「スリーピーホロウ」のイカボッドに次ぐと思う。 今まではもっぱらジョニーに関しては“ヒゲ派”だったのだが、この映画で新たな発見をしたのである! セミロングでウェーブがかかったブラウンの色をしたヘアースタイル、ヒゲはなく、青年さで満ちているジョニーがイケてるのだ! ヒゲをたくわえても、そうでなくでくてもかっこよさは変わらない。
  原題「Benny&Joon」のとおり兄妹の物語だ、が兄妹のなんとなく歯がゆさを感じるような ちょっとすれ違い気味,つまり兄は親バカならぬ、兄バカというくらい妹想い、妹はそんな兄の自分に対する扱いに少々不満をいだいているというわけで,そこにサム兄・ベニーの友人の居候(いとこ)であったサムの登場により、ベニーとジューン(ベニーの妹)は変化していくところが見所と言えよう。 ヒューマン・ラブストーリーなのだ。
 映画全体の雰囲気は現実味をおびながら、おとぎ話のようだ。そこに出てくる登場人物にはそれぞれ特徴があっておもしろい。 やっぱり一番はサム。
 サムは喜劇映画の主人公の雰囲気を出しながら、奇術をこなす奇術師のような人。少年の心が内にあり、そして頭がキレルときている。いかにしてベニー達に認められようと努める様子は見てて楽しい。彼がたくみにこなすトリックは「一体、どうなってるの?」というくらい不思議な魔法そのものようだった。
 ストーリーのもろちんだが、背景の撮り方や人物の写し方にいたるまでとても力が入っているのがよくわかる。 屋外のシーンは特にきれいで場面の1コマ1コマが写真集やアメリカやイギリスの教材の中に掲載されていてもおかしくないくらいであった。バックに映る自然の風景とか。
 妹に過保護なベニーの気持ちがよくわかる。ヒューマンをベースにコメディのようなところもあり、ラブストーリーのようなところもある。90年代に公開された、つまり12年くらい前の映画。やはり90年代(というか、今まで公開されてきた映画と音楽全般)の音楽においても映画にしてもなんにしても よく目を凝らして見てみるとこんなにも面白い映画が見えてくるのだ! 時に振り返って見ることの大切さをこの映画で一つ勉強になった。
[PR]

by jd69sparrow | 2005-10-19 02:00 | 映画タイトル あ行