座頭市

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北野 武(ビートたけし)主演/監督の時代系アクション。 バラエティ番組をはじめとする様々なテレビ番組で活躍中の彼は、タレント(お笑い芸人)だけでなく、今や世界的に有名な映画監督である。 今までに「BROTHER」、「菊次郎の夏」、「DOLLS」などの多くのヒット作を創り出し,今年は「TAKESHIS’」が公開、映画人という顔も持っている。
 共演は浅野 忠信や「ウォーターボーイズ」のママさん役が印象的で、今年は柳葉 敏郎主演「容疑者 室井慎次」で渋味のある弁護士役として出演した,柄本 明さんなどがいる。二人とも時代劇にとても合う役者さんだ。
 時代ものは大きく二つ分かれる。 上流貴族もしくは大名・天下人が多く出てくるもの、武士が中心に動くもの。 「座頭市」は後者の“武士が中心となるもの”の方だ。 主人公を演じる北野 武さんは一見、(時代設定から考えると)現代風であるが しかし不思議と武士がいた時代になじんでいるというか不自然には感じさせない。 最近の時代もののドラマを見ていても その時代を感じることはほとんどないが北野 武さんは時代の雰囲気を見る者に感じさせることを可能にしたのだ。 本当にこのような世の中があったのだと思わされる。 その点だけでも彼の映画監督としての実力のすごさがわかると思う。
 私は武士どうしが刀を抜き,おのれの名誉ため、大切な人のために闘うというタイプの話が好きだ。 同じ信念や目的を持った者どうしが闘うというのは、とても熱い想いがそこにあるのである。 だから“座頭市”と“用心棒”との対決は素晴らしい、その熱い想いが二人にあるのがわかるからだ。 彼らは敵同士、例えるなら 宮本武蔵と佐々木小次郎のようなライバル関係。 どちらか片方が敗れる運命にあったとしても,どちらにも負けては欲しくないと思っていた。 
 “座頭市”と“用心棒”はほとんど互角であり、刀さばきはどちらもきれがある。 容赦なく、妥協を許さない彼らの本能に忠実な面は冷酷で非情のようにも見える。 が しかし、確実に任務や自分のやるべきことは遂行していくさまは渋く,そしてかっこいい。 逆にその奥にあるものは温かいもののようだ。 一番最初に彼らが出会ったとき、そして“用心棒”の神業のような刀の舞のような刀さばきは忘れがたい。
 “座頭市”が笑みをこぼす瞬間というのは見逃しやすいかましれないが、とてもかわいい。表情をほとんど作らない人こそ表情を作ったときの印象というのは脳裏に焼きつくようである。 当然笑ってしまうようなところもところどころある。 
 最後の締めというか、エンディングを見逃してはならない!! お楽しみというのは最後に残されているものだからw 
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by jd69sparrow | 2005-11-07 01:48 | 映画タイトル さ行