ハリー・ポッターと炎のゴブレット

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 驚いたのは4作目にして再び監督が新しく変わっていたことだ。 しかも英国人監督である。 マイク・ニューウェル監督(「モナリザ・スマイル」)だ。 今までの3作品ももちろんおもしろいのだが、第4作目である「炎のゴブレット」は特によくできている。 イギリスの話なので監督はとても適任かもしれない。 今までとは違う味を出しているからだ。
 日本語版の本は2冊にもおよび、原作も相当の量があるので省略された部分は多いが、それは全然気にならなかったし,2時間半強という眺めの上映時間にもかかわらず、時間の流れを感じさせず,観終わってみると とても早く感じたのだった。 その理由はうまくは表せないが、その1つは監督の力なのだろう。
 ただ1つ、言っておきたいのが いきないりこの第4作目を観ないこと。 第1作目から第3作目を原作か映画のDVDなどを見て、ある程度把握する必要があるのだ。 もちろん、初めてで「炎のゴブレット」を観てもきっと楽しめるのではないかと)思うが、やはり事前に先ほどのどちらかの方法で確認することで(原作か映画DVDなど)、知らずに観るよりもずっと楽しめるのではないかと思う。 登場人物が回をおうごとにどんどん増えていくのだから。
 ダニエル・ラドグリフにもいえることだが、今回一番成長が速く,その変化を大きく感じたのはハリーの親友ロン・ウィーズリー(主人公・ハリーの親友)を演じるルパート・グリントだ。 原作での設定とどこもかしこもあっているのである。 ロン・ウィーズリーの兄であるフレッドとジョージを演じるオリバー/ジェイムズ・フェルプスともそれほど変わらない身長で、ダニエルより少し低めな声も第1作目に比べるとだいぶ変化していた(ダニエル、エマ、ルパートの3人の中で最年長というのもあるかもしれないが)。 ルパートがスクリーンに出てくる時に目に付くのは、髪と同じ色で長めのまつげ。これはジュード・ロウが数年前に来日したときと同じポイントだ。
 深刻というかシリアスなシーンもあれば,笑いどころ、あっ!と驚くようなところもあり、まとまり方もうまくバランスがとれている。 微妙にコメディのようなところが多かった。 シリーズの中で一番そのセンスは良かった。 
 今回は他校2校からとホグワーツ(ハリーの通う魔術学校)と合わせて3人の代表選手が選ばれ、そこにハリーが加わり,ホグワーツに三大魔術学校が一堂に集結することになる。 ダームストラング校(ロシア民族が着るような服を身にまとう、ブルガリアの男子ばかりの学校)から体育会系のビクトール・クラム、ボーバトン校(魅惑的な女子ばかりの学校)から、ペガサスのように気高いカンジのフラー・デクラール(三大魔術学校対校試合,唯一の女子代表選手)、ホグワーツからはロン・ウィーズリーの父アーサーと友人の息子セドリック・ディゴリー、そして同じくホグワーツからハリー・ポッターの4人だ。
 最初に印象に残ったのは、ダームストラング校とボーバトン校の初登場シーン。 ボーバトン校は色気のある。 だが、ダームストラング校の方が個人的にひかれた。 男気あふれるオーラ、そして力強いパフォーマンス。 それは一種のショーのようである。
 生徒だけではなく先生にも注目していただきたい。 まずはスネイプ先生。 原作とはイメージが違うところはあるが今回は邪悪さはなく、毒舌ではあるが、根は良い人のように見えた。 シリーズのはじめはハリーたちにぎょっとするような視線を送り,意地悪すぎるくらいだったのに。 ストーリーが進むにつれて彼のイメージが良くなるようである。 次にマグゴナガル先生はいつもはグリフィンドール(ハリーが所属する寮。寮の色は赤いで、ライオンがシンボル)にさえ厳しいのになんかおもしろかった。 登場人物の多くがおもしろいので見逃してはならない。
 4作目でレイフ・ファインズ(「メイド・イン・マンハッタン」)がヴォルデモート卿(ハリーの天敵で魔法世界の暗黒の帝王)として参加すると知り、期待で胸がふくらんだ。 出演時間は少ないが心に焼き付いている。 シリウス(ハリーの名付け親)役のゲーリー・オールドマン(「レオン」)はおもしろいカタチでの出演である。 かつて、こんなカタチでの出演は他の役者さんの他の映画で中々ないのではないだろうか。
 忘れてはいけないのがダンブルドア先生(ホグワーツの校長)。 彼が登場するシーンのほとんどはシリアスだったが,長い髭を1つに束ねている様子は可愛くて、さらに機敏に動くところはお茶目?のような気がした。
 クイディッチかもしくはそれ以上に壮大なスケールで行われる三大魔術学校対校試合。ホグワーツの広大さがよくわかる。
 そして再び“ハリー・ポッター”の魔法がかかる!
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by jd69sparrow | 2005-12-27 09:17 | 映画タイトル は行