あらしのよるに

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 知る限り絵本が映画化するのはあまりない。 「あらしのよるに」は木村 裕一さん原作の絵本であり、シリーズで全7巻ほどで出版されている。 この話はNHKでも放送されていたそうだ、そのナレーターには映画版「あらしのよるに」でオオカミ・ガブを演じている中村獅童さん。 彼は歌舞伎役者であり、俳優という役者でもある。 職柄ゆえの才能なのか、それとも天性なのかはわからないが声優としての演技はプロなみだ。 この話の以前にも声優の経験があるというのも声優としての実力につながっているのかもしれない。 一方、ヤギのメイを演じた,成宮 寛貴さんも然り。 彼はアニメ映画ではないがハリウッド映画の吹き替え版(確か「A.I.」)で既に声優の経験者。 あともう1人はもうベテランと言っても過言ではないだろう、それは林家 正蔵 師匠である。 師匠といえばまずは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」,それから「タッチ」やNHKの子供番組「ハッチポッチ・ステーション」のジャーニー、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」など数多くの声優の経験をつんでいる。 とてもうまい。 最近の多くの映画はタレントさんや役者さんが初めて声優経験をするというケースが多いが、声優経験のある有名人が,しかも主要人物に少なくとも3人もいるというのは聞いたことがなかった。 
 KABA.ちゃんや板東 英二さん、そしてプロの声優,山ちゃんこと山寺 宏一さんがバックをかためている。 ちなみにKABA.ちゃんが演じたのはメスのヤギである。
 全体としてふわふわしたカンジがキャラクターたちをより可愛くしているようだ。 映画に出てくるのは主にヤギとオオカミ。 当然オオカミ側が悪役のように描かれるわけだが、オオカミの方もとことんにくったらしく表現するのではなく、どこか魅力があり、そして可愛らしさを兼ね備えている。 だから一匹一匹がとても親しみやすいのだ。 キャラクターのカタチだけでなく、色彩も淡くてそれがふわふわ感を醸し出している要素の一つだ。 そして動き。 どのキャラクターもはっきりとしているのがわかるだろう。 ヤギはボールがはずむように、ちょんっちょんっとはずむようで、オオカミは身軽に自由自在に、そしてすばやさが出ている。 どちらもそれぞれの動物の特徴がよくおさえられているというわけだ。 中でもメイとガブはおもしろい。 特にガブはお茶目なので好きだ、動きにしてもキャラクター性にしても。
 メイとガブが初めて出会ったのは“あらしのよる”だった。 お互いを知らず出会った二人はなんとヤギとオオカミという食べる側と食べられる側、つまり敵どうしなのだ。 そんな二人が苦難をこえながら、友情という名の絆をきづきあげていく感動ドラマである。
 あらしのよるに”、これが二匹のつながりであり、友情の証だ。 
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by jd69sparrow | 2005-12-28 14:17 | 映画タイトル あ行