仮面の男

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 時代は17世紀、ルイ14世がフランスを治めていた。 事実上 歴史に残る王の素顔がどんな人であったかはわからない。 しかし 高慢で冷ややかなこの映画のような王(ルイ14世を除いて)は実在したその王がどうあれ、存在していたのではないかと思う。
 宮殿に暮らす王をはじめとする王族・貴族と国民との間の貧富の差は大きく,王やそれに仕える者たちは国民たちの反感をかうことに。 国民の怒りも最高潮に達する目前まできていたのだ。 それが明確にされている,そして,キリストへの信仰心のあつさが見受けられ 城や城のまわりの緑も美しい。 それがクラシカルな雰囲気をかもし出している。 目の前にあるこれら全ては決して空想的ではなくリアルなのだ。 カタチあるもの。
 今回、ルイ14世が主として描かれている一方、その血のつながった弟の存在が次第に明らかになっていく。 双子の弟だ。 それが唯一(王にとっての)秘密であり、弱みだったのだ。 兄と弟はまるで正反対で、“できの悪い兄にできのいい弟。 ルイにより存在を消されていた,弟フィリップがどう兄と闘い,王としての心得を学び、成長していくのかというのがおもしろいところ。
 二人兄弟のルイとフィリップを1人2人役で演じるのはレオナルド・ディカプリオ。 今回吹替え版で鑑賞したため役者さん本人の声を発しての演技は見れなかった(聞けなかった)けれど,体の演技,顔の表情のやわらかさはルイとフィリップとでは全く違う。 同じ役者さんが演じているのに。 表情の演技から見てもディカプリオが見事にこの二人をはっきりと見事に分けてこなしているのがわかる、ディカプリオは大役を成し遂げているのである。
 「我らは一つ栄光のじゅうし!」。 これは4人の伝説的なじゅうしの誇りであり彼らを結ぶものである。 そして、後をになう兵士のモットーで、はじめと終わりで彼ら,兵士たちの中で その言葉の意味するものにより、どう変わるかが注目である。 
 国王に忠実なダルタニアン、神への信仰を大事にするアラミス、国への貢献を志すポルトス、息子の想い、(息子の,そして自分自身の)無念を果たすこと,革命を望むアトス、4人はそれぞれの胸に熱き想いを持ち 心に強い信念がある。 それを新しくよりよい世の中に今を変えるために決して捨てることなく様々なカタチで貫き通す,彼らの活躍こそ物語を盛り上げ、動かしていく。 彼らが剣を交えて結束を誓ったあの瞬間、ものすごくかっこよかった。 4人の心は一つ。 だからこそ王に求めるものも同じなのだ。
 兄と弟の闘いと“4じゅうし”の戦い。 どちらも“生死と名誉”をかけたたたかいであり、真の王の姿(王像)を問うものである。
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by jd69sparrow | 2006-02-17 02:44 | 映画タイトル か行