フェイス/オフ


d0058606_023730.jpg アーチャー(ジョン・トラボルタ)とキャスター(ニコラス・ケイジ)は天敵、お互いを知り尽くした因縁の仲である。 息子マイケルの命をキャスターにより命を奪われ,アーチャーの心にはただ無念だけが残った。 それをあざ笑うキャスター。 この映画はそんな二人の闘いを描く。
 「ミッションインポッシブル2」のジョン・ウー監督による作品、それが「フェイス/オフ」である。 ウー監督作品といえばガンアクションが印象的。アクションシーンではただひたすら二人が銃での打ち合いをするわけで、特にニコラス演じるキャスターはというか全編の多くが(きゃすたーの顔をした)アーチャということになるが銃を使いつつ同時に受身のアクションや飛んだりとかまっこうからスタントをしているのがすごい。
 (アーチャーは)憎き相手の顔を自らの顔に身につけるというのはどんなに苦痛であったことだろう。 そして妻イブと娘ジェイミーは困難の渦にのまれていく。 心が入れ替わるのではなく顔だけを入れ替える、しかし実際 結果としては心を入れ替えたように違うのだ。 入れ替わった二人は偽りの生活を始めるわけだ。 事件はしだいに小さいものから大きく変わっていく中で、アーチャーは家族を欺くことに苦悩し 闘い続ける。
 キャスターの彼女サーシャとサーシャの兄ハスラーはいろいろな事,危険なことに手を染めていくが二人兄妹の絆の強さ、キャスターへのあつい信頼を持っているのを見るとみかけこそダークだけれど、そして悪ではなく善なのだ。 そんな兄妹の熱き闘いが一番強く残るものであった。
 体格がよく,スキンヘッドをしていて悪人のような顔をしたハスラーだけど個人的に作品仲で一番かっこよく影の道を歩んでいるけれど人として善い。
 敵で悪役であっても大切な人を想い涙する。 アーチャーとキャスターのそれぞれが相手の手によりその大切な人を失う、憎しみをもつものどうしの闘いとなっていく。
 敵が涙を流すというのはなんだか不思議だが人間らしさを感じる。 
 サーシャとハスラーは最後の最後までキャスターの顔をしたアーチャーを見抜いていたのが否か。 例え,見抜いていたとして少なくともキャスターと名乗った男が別人であってもその別人を信頼していていたように見える。 
 そしてもう一つ残るのが真実を知らされ,その真実を受け入れる 認める あの安堵の瞬間である。 信じがたいこと突きつけられ緊張感が高まったあとの安心感は格別によい。 イブもジェイミーも事件に巻き込まれてしまうけれどアーチャーとイブで、父親(アーチャー)と娘(ジェイミー)の間にあったもやもやも晴れ,幸せを取り戻すという感動も映画にふくまれている。
 アーチャー自身もこの事件の後で変わった。 アクションが大きくなりすぎずストーリー性も十分に盛り込まれているおもしろい映画だ。
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by jd69sparrow | 2006-03-05 00:02 | 映画タイトル は行