8Mile

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 日本で“毒舌スナイパーと言えば長井秀和であるが、アメリカでは日本以上に様々な人やモノを(言葉などで)めったぎりするところが多いがある意味あまりかの毒舌スナイパーと言えば私の知る限りではエミネムではないかと思う。
 「8Mile」はエミネムのエピソードをひねった話なのだそうだ。 今ではいろいろな有名人をきったりする、しかもおそらくだが彼ほど他の有名人をきる有名人はめったにいないだろう。 しかし、歌・ラップの才能はハイレベル。
 主人公はエミネム演じるジミー,またの名をB.ラビットである。 舞台となるデトロイトではラビットは一人ういたラッパーであまり他のデトロイトのラッパーやその仲間達からは認められていなかった。 しかし元々はじめからラビットにはずば抜けた才能があったのだと思う。 ただ、最初は推測するに,プレッシャーに押されたのだ。 ここでは人種についてを多く取り上げ,それをラップバトルのネタとされている。 言葉たくみに相手をきる、それをジャッジするのはバトルを見る客たち そしてこれを見る人たち,私たちでもあるように感じる。 相手をきるといった悪口か悪口に近いことをお互いが言う、そしてそこにはギャラリー(客たち)がいる。 どれだけ相手を打ち負かすかという点はさておき、観客をいかにわかせ,その支持を得るか そして笑わせる,それは一重に客の脈をとるということで話術といっても過言ではない。 もう一つ言えることは言葉は武器だということ。 それを次々とテンポよく頭からひねり出していくのは簡単ではないし、キレの良さや頭の回転のよさ,そして脳の柔軟性も大きなポイントといえよう。 
 だからラビットが立ちはだかったハードルをこえライバルたちをどんどん追い抜き、勝利を勝ち取る姿はかっこいい。 一種のサクセスストーリーである。 そして“Lose Yourself” 誕生への道と言ってもよいかもしれない。 これは日本訳で“音楽に没頭しろ”。 主人公ラビットたち,音楽に情熱を持った人々は“まわりがどう言おうが自分の音楽をつらぬけ”という意味に解釈ができ、これは音楽と限らず人生の教訓とも言えるわけで「自分の好きなことはなんと言われようが好きであることをつらぬけ」ということ、「好きならば恥じる必要はない」というわけで、エミネムが私たちにそう説いたのだと思う。
 “8Mile”!というタイトルじたいもちゃんとした意味があり,それを一つ言うなら境界線。 監督は言う、「誰にも“8Mile”はある」と。 これは「物事に対する考えの境界線」という意が一つ思いうかべられるが、決して意味,というか“8Mile”の指す境界線はたくさんある。 映画タイトルや歌一つ一つの意味を思い返し,時にはその意味をこうやって考えてみることもまた映画の楽しみの楽しみ方なのだ。
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by jd69sparrow | 2006-03-13 00:50 | 映画タイトル あ行