ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女

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 イギリス文学が今,続々と登場し注目を集めている。「ハリーポッター」シリーズや「LOTR」シリーズはそれを代表する作品だ。さらに「高慢と偏見」の映画版「プライドと偏見」も数年前に公開された「キングアーサー」も「ブリジット・ジョーンズの日記」もイギリス生まれである。そして「ナルニア国物語」もまた然り。
 全7巻の冒険ファンタジーであるこの作品はC.S.ルイス原作の児童文学である。ファンタジーであるゆえに同じファンタジーもので大ヒット作の「ハリー・ポッター」と「ROTR」の2作品との比較をされる。しかし「ナルニア国物語」はそれらの作品とは全く別の要素で構成されている。一つは原作の中にある。それはこまごまとした描写に対する細々とした描写に対する細々とした説明はなく,読者のイマジネーションに委ねた作者の姿勢。他には多くのテーマが集結しているところ、それは家族・兄弟の絆である。友人とか旅で出会った仲間との絆や友情ではなく。四人の伝説の王が現れ善と悪との剣を交えて,あるいは弓を射て勇気を胸に秘め戦う古典的スタイルもこの映画の独自だ。古くからある子供たちによる冒険ファンタジーである。
 主人公たちが生きる時代,1945年の第二次世界大戦の繰り広げられている真っ只中のイギリスの背景をイントロダクションとして組み込まれ、そんな現実世界でで始まり現実世界で終わるといったまとまりのよい構成がされている。
 翻訳された原作を以前読んだが原作で登場する人物たちのイメージをくずすことなくキャスティングされたというのもすごいし、世界観も素晴らしい。個人的には半神半獣のフォーン,タムナスさんが好きだ。“ナルニア”には様々な動物や神話などに出てくるような生き物が出てきて,しかも彼らは人の言葉を話せる。どのキャラクターも魅力的だがその中でも優しさにあふれ、愛着がわくのがタムナスさんなのだ。
 もちろん、アスランについても語らずにはいられない。気高く自らの犠牲もいとわない偉大な存在である。そこにいるだけでみなに勇気を与え,勝機をもたらすのだ。そんなアスランの声を演じるのが名優リーアム・ニースンというのはなんと良いことか!だが声による演技もパーフェクト。声じたいもかっこいいけれど。アスランの声はこの人しかいないでしょう!
 作者ルイスは子供たちにイマジネーションすることの楽しさや主人公ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーのぺベンシー兄弟がナルニアでそうしたように,読者である子供たちに兄弟を信頼し、絆を深めることの重要さを学び、勇気や正義を持って生きるという希望を与えたかったのだと思う。これは現代、そして未来に生きる者たちにもあてはることなのだろうが、この作品が世に出た当初が戦時中であったからこそ当時の子供たちにそれらを伝えたかったのだろう。
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by jd69sparrow | 2006-03-26 08:43 | 映画タイトル な行