ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

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 映画史に残る感動ファンタジー巨編ここに完結。7年もの月日が費やされた「指輪物語」。公開は三部作を3年かけて行われ、まさに大プロジェクト。人の想像を超えるものを人が築き上げるのは至難の業だったかもしれない、作品に携わった人たちのこの苦労あってこそ,これほどまでの偉業を「指輪物語」は成し遂げたのだ。私達を魅了しつづけたこの物語がとうとう完結を迎える日がくるというのはなんとも寂しいことだろう。
 フロドやサムをはじめとする旅の仲間達はそれぞれ別れているべき場所で戦う。その一人一人にスポットライトがあてられ見せ場が用意去れており,彼らの感情が事細かに表現されている。
 「王の帰還」では人間対悪とその悪の化身の壮絶な戦いが繰り広げられ,その一方でフロドとサムが指輪を葬るための旅を続け、正念場を迎えるという三部作の中で一番壮大なストーリー展開となっている。
 光の軍勢にはローハンやゴルドールの戦士たち人間やエルフ、ドワーフ、そしてホビットなどの種族が,闇の軍勢にはナズグルという かつての王達や魔王につくられたオークという悪の種族などがいる。圧倒的に不利な立場にある光の軍勢がいかに闇の軍勢に立ち向かっていくか、そしてその小柄な体格から戦いには不向きとされてきたホビットが自分たちの力を証明していくところが大切なポイントだ。
 アラゴルンが軍を指揮し率いて,剣をかかげ、レゴラス弓を射、ギムリが斧をふり落とし、ガンダルフがみなに戦う勇気をあたえ敵に立ち向かう覚悟をさずけ、メリーとピピンもまた敵にぶつかっていく、フロドとサムは勇気をふりしぼり歩を進める。誰をとってもかっこいい。
 アラゴルンも王としての気質があらわとなり、レゴラスも敵にとびかかって弓を絶妙な角度から射ていく、そんな二人も魅力的だ。三作目で一番輝いて見えたのは個人的にはサムである。
彼は偶然旅の仲間に加わるわけだが、主人で良き友であるフロドに託された指輪を葬るための重い使命を誰よりも近くで見守り支えていく。最後の最後まで主人を信じ守り抜こうとするサムの姿勢に深く感動を受けた、「なんて心優しい,そして心強いのだろう」と。それはフロドの感情のあらわれから感じ取ることができる。サムがフロドを見る目、表情から彼が心に抱いていることが鮮明に伝わってくるようである。
 スメアゴルは元々はホビットだったが指輪に魅せられすぎて今の醜悪な姿と化し精神もろとも表に出てると同じに醜くなっていしまったわけだが,彼なしではフロド達の冒険は先へは進まない,とても重要な鍵を握る存在だ。腹黒いけれど彼はおもしろいキャラクターでもある。二重人格な性質はホビットだったころから既にあったものと思われるが、スメアゴルともう一つの人格とのやりとりが親が子供に厳しく言って聞かせる図を一人芝居でやっているように見えておもしろいのである。
 「指輪物語」に出てくるキャラクター達が嬉しいときはこちらも嬉しくなる、また彼らが悲しいときはこちらも悲しくなる、キャラクター達だけでなく,これを観る私達も感情的になるのだ。悲劇のストーリーであってもそれを受け入れられることができる,精巧な映画である。
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by jd69sparrow | 2006-04-11 00:23 | 映画タイトル ら行