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シティ・オブ・エンジェル

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 天の使いと書いて“天使”。天使と言えばくりくりの髪の毛の子供に白い翼がついている天国の住人というのが天使像。 けれどそれは一つの解釈であってその実体は必ずしもそのカタチであるかはわからない。考える人によってその姿と存在はいくらでも想像できるし信じる信じないという問題も出てくるがそれはその人の心しだい。 本当にいるかは別としているのかもなという想いになった。
 この世には人には見えないけれど天使がいて町中に人ととなりあうように存在する、その姿は人と変わらない。彼らは死に行く者たちを迎えにくる天からの使者なのだろう。 死神が地獄への案内人なら天使は天国への案内人といったところだろうか。 
 天使の一人 セスはいつも人の死を目の当たりにする医者であるマギーという女性に出会う。天使は己が望めば人の目の前に姿を現すことができ,そして見える者には見える、そんな理から二人は巡り会い,恋に落ち,お互いが惹かれあっていく そんな話である。
 “自分が感覚(感じること)を信じる”、セスはマギーに伝えた。 いろんな物事を感じることが大きなテーマなのだと思う。 普段は何気なく使っている五感を言葉にして表現するというのは案外難しいもの、けれどその言葉の羅列は綺麗で正直だ、けがれというものを知らない。
 目の前にあるものをそのまま信じるとか頭で計算したことだけが全てじゃない、気持ちのうえでの感覚もまた信じることが大切。 感じたことを口に出しても良いけれど書き記してみたりするのも気持ちがよいものである、そのあとなんとなく暑い夏の日に冷たく美味しい水を飲むような爽快な気分にもなりうる。 そういったことをこの映画は思い出させてくれた。

by jd69sparrow | 2006-05-11 23:58 | 映画タイトル さ行