ザ・メキシカン

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 “メキシカン”という名の呪われた美しい銃があった。 それは,そんなウワサがあるだけに,惹かれる者も多かった。 誰もが欲しがり主人公のまわりには敵ばかり。 とはいえこれはサスペンスとは違う。 見えない敵に追われハラハラドキドキものではなく あくまで“静”の映画。 逆に静かな話だからこそ衝撃も大きいというのが“静”の、しかもサスペンスものに多い。 しかしこれでもない,近いものはあるがこの作品が良いと思った最大の決め手はラストの締め方。 もやもやが晴れたような安心感。 バックにそれほど音楽が流れるわけどなく静かに落ち着いた雰囲気が続く。
 敵か味方かが少しばかり複雑な仕組みになっていてそれは最後まで解き明かされることはなく,最後の最後でやっとなのだ。 でもかえって謎を最後スパートをかけて明かされるとスッキリとする。
 リロイと名乗る男がいた、主人公ジェリーの恋人サム(サマンサ)と彼(リロイ)との出会いはサムの中で大きかったようだ。 二人の行く末がどうなるかが是非見て欲しいところ。
 ジェリーは任務を遂行しサムはリロイと名乗ると男と“メキシカン”を狙う者たちから逃れようとしていた。 サムはリロイ,いわばボディーガードを引き連れていたという点はさておき それ以外の点では歳こそ離れているが相手は相談を持ちかけ 持ちかけられた人は親身となって答える。
 そこから不思議なストーリー展開となリロイと名乗る男の口から発せられる言葉の数々はサムを動かす言葉だった。
 リロイが語る理論には筋が通っていて穏やか。 悪役のはずなのに悪役でない、心優しく人間らしい人物なのだ。 サスペンスに思える点もあるけれどとても素敵な幕の閉め方である(“静”で始まり“静”で終わる)。
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by jd69sparrow | 2006-05-15 21:50 | 映画タイトル さ行