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ピンクパンサー

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 「ピンクパンサー」には実写版とアニメ版があって それぞれ設定やらストーリーやらが異なっている(以前の作品やアニメ版を知らないのでよくはわからないが)。 そもそも実写版では“ピンクパンサー”とは宝石の名前で宝石ピンクパンサーをめぐる事件をクルーゾー警部が追求していくという(のがストーリーの)コンセプトが主流となっているよう。 「ピンクパンサー」には多くのエピソードがありシリーズとなっているが最初の方ではチャールズ・リットン卿こと怪盗ファントムが主人公であって、クルーゾーはあくまで脇役に過ぎなかったが(例えるなら「ルパン三世」の銭形警部の位置といったところだろう)、彼のキャラクターはとてもおもしろいもので後に主人公にまで昇格するほどの人気ぶりというのはファンの間ではとても有名な話であろう。 
 大人気の「ピンクパンサー」がキャストも新たにリニューアルして復活したのである。 先ほど触れたピンクパンサーが宝石だということも今夏の映画を知ってから初めて知ったのわけで,以前までは「ロジャー・ラビット」のように実写とアニメが合わさったもの,つまりピンクパンサーという豹だけがアニメになっていてピンクパンサーが実写の中を自由自在に歩き回るような話だと思っていた。
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 今回の映画ではピンクパンサーはオープニング・ムービーのアニメーションで登場。 さて、キャストには豪華な顔ぶれが揃っている。 まず,ピーター・セラーズ(右・写真)が扮し,長い間愛されてきたクルーゾーを引き継いだのはセラーズと同じく,コメディアンのスティーブ・マーティン,クルーゾーの上司ドレフュス警視にはケヴィン・クライン,新たなキャラクターとして登場したクルーゾーの良き相方ポントンにはジャン・レノ,さらに歌姫ザニアをビヨンセが演じている。 あと、冒頭で気のせいでなければ「トランス・ポーター」のジェイスン・ステイサムが少し顔を見せており,カメオ出演している大物スターとのこと 見覚えがあるのだが名前が思い出せない。 これは勝手な推測に過ぎないが“006”というのが何かのヒントなのかもしれない。 そんなわけで新生「ピンクパンサー」キャストが形成されている。
 フランス一のアホな警官がいた、その名はクルーゾー。 ピンクパンサーの持ち主のサッカーチームのコーチ,グリュアンが何者かに殺害され同時にグリュアンが持っていたはずの“ピンクパンサー”が消えていた。 警察はグリュアン殺害事件とピンクパンサー盗難事件の捜査を開始、そこでドレフュスは名誉を我が物とするために無能な警官を利用することをもくろも、その無能な警官こそがクルーゾーなのだ。 上司から命をうけ警部に昇進したはポイトンと共に捜査を始める。
 やっぱり作品のおもしろさはクルーゾーの迷捜査ぶりにある。 クルーゾーがいくとkろおには彼が何か行動を起こすたびに見ず知らずの人にまで騒動に巻き込まれていくわけで、人々のすっびよう、クルーゾーのボケようには笑いが止まらない! クルーゾー自身にもそれは降りかかってくるのだからおもしろい。 いくらドジふんでもクルーゾーじたいは大マジメ(そうでなくてはおもしろくないけれど)。 最初から最後までギャグ満載のマーティン版「ピンクパンサー」は「無意識無責任」というのが特徴らしい。 
 前半、ほぼ的外れな捜査をするクルーゾーだが最後にはぽんぽんと事件を解決してしまうのがクルーゾーが主役「ピンクパンサー」の流れのようだ。
 ギャグが大半をしめるけれどクルーゾーとポントンの信頼関係もできてくるというドラマ的要素もちゃんと組み込まれている。 また、クルーゾーとポントンの最後の方に用意されているクライマックスのさなかでの,潜入の様子はおもしろいものでそこで特におもしろいのが、「レオン」での(ジャン・)レノでは想像できないくらいおもしろいというか良い意味でおかしいところである(これはきっとかなりレアなシーンだ!)。
 間抜けなクルーゾー警部だけれど愛らしくお茶目なところ彼の魅力でありズバッと決める後半のシーンはかっこよかった、でも終わりまで笑いどころを忘れないのがこの作品の,シリーズのみそ。 続編も作って欲しい。

by jd69sparrow | 2006-05-23 20:54 | 映画タイトル は行