エンド・オブ・デイズ

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 かの予言者ノストラダムスは1999年の終わり,2000年を迎える前に地球は滅びると予言したという。 そのため1999年の大晦日に何か恐ろしいこと,不吉なことが起こる,あるいは本当に予言どおおりのことが起きるのではないかと考えた人も少なくなかったのではないだろうか。そういう話あってかまさに一年の終わりの日“エンド・オブ・デイズ”に事が起こるというのがこの映画が特に大きく取り上げているもの、というかこの映画そのものだ。
 1999年も終わろうとしていた頃、サタンは音もなく,密かに地上に君臨した。 サタンの野望は自分と夫婦(めおと)となるためのその相手を求め,新しき世界を地球に築きあげることをもくろむ。 それを阻止するために多くの者たちが立ち上がった,その中にジェリコ(アーノルド・シュワルツ・ネッガー)その人もいた。 選ばれし女性・クリスティーヌ(ロビン・タニー)はジェリコのに魔の手から逃げる死闘の戦い(サタンとの対決)が始まる。
 銃を打ち続けてもびくともしないサタン、クリスティーヌの目に映る気味の悪い幻覚,見るもおぞましいサタンに結びつく手がかり。ここで描かれる現実じたいが恐ろしい悪夢にしか思えない。ホラー・アクションである。 いつもマッチョな体をフルに使ったアクション・ヒーローのシュワちゃんは今回,とってもワイルド。 シュワちゃんと言えば、「ターミネーター」でのスタイルがわりと定着している(私の中では)のだが、「ジュニア」という例外的なものもあり ほぼアクション一本で通ってきたような役者がコメディというのもある意味で滑稽に見えるけれど受け入れやすい。 そしてこの作品での野性的な人物像はシュワちゃんじたいのイメージにあてはまっていて,その後ではこんなイメージも時折見受けられるようになった。
 今回ではそのキャラクターもサイボーグや家庭的な頼れる父親から,筋肉とかは特に強調することなく アメリカという国の持つ黒っぽさに近いようであり,ルックスだけでなく内面にも野性的なものがあるようである。
 サタンに媒体として一人の男(ガブリエル・パーン)を選んで一体化し(男の肉体を完全に支配し),サタンが自らの世界に広げるため,選んだクリスティーヌのまわりでは怪事件が起きる。 無惨にもサタンの魔の手にかかった者の成れの果ては目を閉じたくなるほどのものだ。 サタンが人間の器に入り、何度倒しても立ち上がり復活する姿もまた中々グロテスク。 ところで、サタンを演じた俳優のこと、何か見覚えがあると思っていた,というか初めて目にした感じがしなかった。 最初思ったのはアル・パチーノとどこか似ているということ、しかし明らかにパチーノではない。 なんと「仮面の男」で特にジェントルマンで,王に仕えたダルタニアンを演じた,ガブリエル・バーンではないか! 今回の話でのサタンという悪役であり,どの映画でも恐れられるけれど サタンは惹かれるものがあって,このバーン演じるサタンもまた然りである。今回のサタンは紳士的な感じが漂う。
 何も知らずに世紀末のカウントダウンを楽しむ民衆の一方で 地獄の門が開け放たれようとしていて,それは悪魔対人間というという とうてい人がかないそうもないと思われる,死闘の戦いだけれどジェリコとクリスティーヌはサタンとサタンの支配下にある,かつての仲間たちを相手に必死の抵抗と戦いに挑んでいく。
 時が刻一刻と迫り,最後の瞬間にどんどん容赦なく近づいていく中、クライマックスにピッチがかかっていく。 悪魔に追いかけられる恐怖はとてつもない、その悪魔に打ち勝つのはもっととてつもなく,先にあるのは光あるものだ。
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by jd69sparrow | 2006-05-31 18:54 | 映画タイトル あ行