パッチギ!

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 ここ最近、中々あつかわれなかった題材を井筒和幸監督はどうどうと映画にたたきこんだ、それは日本と朝鮮の二つの国の若者たちの青春を描いた味のある映画である。
 1960年代後半の日本の京都を舞台にし,在日・朝鮮人の高校生たちと日本の高校生たちが体をはってぶつかりあう 男の役者にはとても厳しいという井筒監督のもと演技をした男の役者たちはそれぞれが根性のあるアクションをこなしているし、かっこいいと思う。 両国の高校生たち演じるのは日本の役者陣であるがみな,役になりきっていた、在日朝鮮人を演じる人たちの口から出てくるハングルと日本語の切り替えもよく、すっと耳に入っていく。 
 「パッチギ!」とは“頭突き”という意味で、“乗り越える”という言葉にも由来するという。 番長・アンソン(在日朝鮮人の高校生)が相手にぶちかます“パッチギ!”は強烈で己の強さを相手にしらしめているようである。 “乗り越える”、それは(日本と朝鮮の二つの国の高校生)彼ら一人一人に課せられた試練と日本人と在日朝鮮人との間にある壁を乗り越えることのように思える。 そして“イムジン河”という歌はその意味をつながっている,日本と朝鮮の人々の間、というか国どうしの間の少しずつ壁がくずれ,歌は両者のかけ橋となるようだ。
 両国の高校生たちはお互い会うとにらみ合い ぶつかり合い お互いがお互いを認められずにいる。 けれどそんな中で認め合うことを望んだのは康介とキョンジャ(アンソンの妹)だった、二人は歌と曲とで氷を解かすように,偏見という名のわだかまりもとけることを願い 特に康介が必死にラジオを通してそれを伝えるかのような“イムジン河”を熱唱するところはぐっとくる。 二つの国のテイストが交じり合った感動の話である。
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by jd69sparrow | 2006-06-05 00:08 | 映画タイトル は行