インファナル・アフェア

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 二人の逃れられない運命を背負った男たちがいた。 一人は警察のエリート,本当はマフィアの手下、もう一人はマフィアの幹部,実は警察官。 二人が表に出している顔と実際の立場は逆だった。 もっと言うなら 表面上,マフィアの幹部として通っているヤンは潜入捜査を任を命じられた警官であって、エリート警官で知られるラウは警察にもぐりこみ二つの顔を持ち合わせている。 ヤンは10年前、警察学校時代に己の持つ能力がかわれその任務につくこととなって 任務完了にならぬまま長い年月が過ぎていた。 ヤンの警官としての顔,正体を知るのは上司である警視ただ一人だった。 警察とマフィアとの長きにわたる戦いである。
 主人公の二人はお互いがスパイでそれぞれがお互いを探ることなり その背景に共通なものがあり、それぞれのボスから同じに等しい仕事を任されるというわけだ。二人ともが組織の中で浮上した疑いをするりするり,時にぎりぎりのラインでくぐりぬける手際のよさラウとヤンのかっこいいところの一つだと思う。 ちなみに主演はアジアのスーパー・スター.トニー・レオンとアンディ・ラウのコンビで二人は作品は違うけれど同じ監督とのコラボレーションを組んだキャリアを持つというつながりがある。 しかも各々の作品が共通して同じテイストの映画であり、古き時代の話なのだ! 今回ではモダンアクションなのでだいぶ雰囲気や印象、見え方が変わったように思えるし、魅力もさらに増したようにも思えた。ヤンを演じるのは「HERO-英雄-」のトニー・レオン、ラウを「LOVERS」のアンディ・ラウを演じている。
 ヤンは長すぎる潜入捜査の任務のため,(身分はその間捨て)うんざりし始めていた彼は警官としても身分を取り戻すためにひそかに警視に情報を送り,警察の捜査の手助けをしていく。 一方ラウはマフィアのボスに裏で手をかしつつ ある決断に迫られていた。 「自分の道は自分で選ぶ」。 かつてボスに言われた言葉が彼の脳裏によぎる。 そして選択をする。
 ヤンとラウとが向きあうラストシーン、お互いがお互いの正体を悟り始め 確信へと近づいていくシーンはとても印象深い。 そしてそこからわかるお互いが彼らにとって意外な存在だと気付く。 ヤンもラウもその道,つまり今演じている仮の立場においてのプロフェッショナルである。それぞれが腕を見せ合い,抜け目なく相手へと迫っていくのもまた楽しい。
 「インファナル・アフェア」。 まだかれは第一章に過ぎない。 第二章、第三章(最終章)へと続くのである。
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by jd69sparrow | 2006-06-23 11:49 | 映画タイトル あ行