インファナル・アフェア 終極無間

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 第一章は現在、第二章は過去、最終章は現在と過去である。 第一章から見て今回の最終章は未来とも言える。 これはヤン(殉職するまで潜入捜査官というカタチで職務をまっとうした警官)が殉職するまでの少し前をたどった過程であり、ラウ(第一章ではサムの手下にしてスパイ、今回はその事実は変えられないものの,警官として正義を果たすもの)がサム(ラウの以前のボス)とヤンは自らも関わっていてサムが率いていたグループの裏に潜む黒い影を追っていた。 そして彼の心には“善人になりたい”という願いとヤンとヤンに自分がしたこと残像が強く存在していた。 思い入れというか、罪悪感のようにも見えた。今回はラウが主役である。
 この最終章には新たに第三・四の男が現れる。 ヨン警視というどこか黒っぽさのうかがえる男とそんな彼に通じる謎多き男,シェーン(正しくは“シェン”と名乗る男)である。 主人公はそんな二人に目を向ける。
 彼ら、新しき謎の男たちとヤンとの関係にも注目、ここにもまた不思議な男の絆、嫌,友情のようなものがあったのだ。
 ヤンはあくまでも善人にして優秀な警官で、ラウはそんなヤンの警官としての器を追い求めていたように思えた。
 第一章から第三章と続く「インファナル・アフェア」。 三部作となるわけだが、人物たちがそれぞれアングルが変わるというのが 見え方、人間性・性格が違うようにも思えた。
 ヤンは潜入捜査というカタチでマフィアの世界へ入ってゆき、そこでボスに裏切られても,ひどい目に合わされても、耐え抜き沈黙を守り続けた。 それは彼の心の中に強く「正義」の二文字があったからなのであはないか。 ラウは一度は裏の世界に入りながらも、やはり彼の中にあったものも“正義”、というか“善人”への道を歩むことだった。 今回の作品ではそんなラウが物語を通して目指し、志そうというラウの信念が浮き彫りとなっている。 実に哀しく,けれど見ごたえのある作品である。
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by jd69sparrow | 2006-07-16 00:20 | 映画タイトル あ行