緋文字(独)

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 18世紀 アメリカ植民地時代、当時は既婚者が他の相手と付き合うということに関してとても厳しかった時代だそうだ。 場所は海の見えるとある植民地。 植民地として開拓されたばかりとうかがえる。 アメリカへはヨーロッパの国々から人々がやって来たという時代なのだ。 一見,平和な町に罪人とされた一人の女性がいて,彼女には一人の娘がいた。 女の胸には女のした罪を象徴する「A]という緋色の文字があった、これが「緋文字」。 彼女の名はへスター・プリン、そして彼女の娘の名はパール、母子ともに罪人とは思えない容貌をしていて,それは美しかった。 へスターは自分に恥辱の印が刻まれどそれについては多くを語らず、真実においては固く口を閉ざしていた。 パールは可愛らしさと不思議な魅力の光を放っていた。 総督や牧師などその土地の自治体は既に何年もの歳月,一向に事実を語らないへスターの口をどうにかして割らせようとしていたが彼らがへスターを見つめる目は冷め切っていないようである。 彼女のしたことを,罪の深さを,説きながらも一方で悲しみの想いで見ているようだった。
 物語は単調に進んでいくかれどつり合いのとれた話であった。 へスター,(パール),謎の医師ロジャー,そして若き牧師ディムズデイルの間で物語は展開していく。 映画ではパールの赤い可愛い服をまとい,その根からくる明るさを放っており 彩りキレイなその服は彼女をより美しいものにしているかのようだ。 いたずらっぽさと賢さといったパールのキャラクターとディムズデイル牧師の内に秘められた何かとそれに対する彼の苦悩がうまく表現されていて心理描写もまた見てとれる。
 ナサニエル・ホーソーン原作「緋文字」を映画化したものは複数存在し、ドイツ映画「DER SCHARLACHIROTE BUCHSTABE」(=「緋文字」)はそのうちの一つに過ぎない、ものにより結末やストーリーの描き方、展開などが異なるのだ。 同じ作品でも違う味,違う展開が用意されているのはおもしろい。 違いの一例としてはへスターの元・夫による復讐劇もドイツ版ではそれほど強くは出ていないが,強く出ているものもある。 作品の雰囲気も異なっており,このバージョンでは暗めではあるが至って穏やかである。
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by jd69sparrow | 2006-07-17 23:57 | 映画タイトル は行