モーリス・ベジャール・バレエ団“愛、それはダンス”

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 バレエ団を見る機会が何度かあった、「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」である。 どちらもバレエの演目ではとてもポピュラーであり、古くからあるもの,つまり長い間様々なバレエ団により公演されてきたというわけである。 バレエ団といえば「レニングラード」がとてもよく知られていると聞く。 今回鑑賞したのは“モダン・バレエ”だ。 今まで見てきたものは一つの演目を演じられるものであったのに対し、この“モダン・バレエ”ではたくさんのメロディーや歌に合わせて踊るというもの。 バレエ・ダンサーたちが次々と衣装を変え,異なったものを踊る。 時として複数のジャンルが一度に混ざるということもある。 ちょっと前にステージで踊っていた人が次の演目にそのまま登場すると言った具合に。
 今回は「愛、それはダンス」というテーマであった。 時代背景、国々などが多々そこにはある。 愛、生命、肉体などそのテーマの中でさらに分岐される。 季節を素材にされたものから始まり、終わる。 その中間では文学あるいは劇として有名な作品をダンスの項目にされたものもあり、それはまさに「愛」というテーマそのものである。
 ダンスの特徴として思えるのが大胆でエネルギッシュであるということ。 ソロやデュエットの部分もあるが大部分が複数の人数によるもので、大勢のダンサーによるダンスは大迫力であり、特に最初と最後はとても衝撃的だった。 脚の動きはもちろん、手や腕を限りなく使うところ、また体全体で大きくアクションするところはとても圧倒された。 男性はたくましく,女性はしなやか且つきれい。 古き時代を取り扱うところもあれば現代的な部分を取り上げられるところもあり、幅広く楽しめるのだ。
 とても印象的だったのがラテン風の男女のラブバラード的なダンス、そして男性だけで繰り広げられる力みなぎるようなダンスである。 白き衣装を身にまとった男たちによるソウルフルなダンス。 踊りじたいも綺麗だし、ダイナミックなのだ。 そして男らしさがよく出ているのがすごくよかった。テンポの速さがどんどん変わるというのも美点の一つである。
 ダンスだけでなく、色鮮やかな衣装が輝くシーンもあり、そこにさらに工夫がなされるところも素晴らしい。原始的、つまり人の原点のようなところから近代や現代と幅の広い時代背景において「愛と生命」は人の誇るべきものなのだと思った。
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by jd69sparrow | 2006-08-06 01:00 | ドラマ・その他