Dear フランキー

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 フランキーは三人家族、母親のリジーとおばぁちゃん。彼は難聴という障害をおっていたけれど読唇術に長けた賢い9歳の少年である。一番の楽しみは父親との手紙のやりとり。遠く離れたところにいる顔さえわからない父親との紙面上の会話、フランキーは手が意味でしか父親を知らない。そこにはフランキーの唯一の心の声がつまっていた。 リジーはそんな息子に真実を隠し続け、いろんな地へと点々と逃げていた。 父親といつか会えることを心待ちにする息子とそれを静かに見守る母親との話である。
 フランキーの書く父親に宛てた手紙には少年らしい楽しい気持ちがつづられていて、いつかきっと自分のもとへ戻ってくれるという希望があり,こんな素敵な手紙をもらったら 嬉しくてたまらないだろう。突然のニュースがリジーのもとに届いてきたとき父親がいないに等しい事実に追い詰められ、そのとき友人のマリーのつてで父親の代わりをする,リジーの望んだ“未来も過去も現在もない素性の知らない男”が現れて…。
 父親からの手紙を誇らしげにするお薄も目の前に父親と名乗る人が現れたときのフランキーの嬉しさでいっぱいの表情とその人と触れ合うときの表情はとても可愛くて忘れられない。 最後までフランキーに父親として接したその男は(フランキーの)実の父親以上のものというか実の父親にはけっしてないものがあって、リジーとフランキーと彼の三人で並ぶ姿はリアルであった。 本物とそうでないものが立場が逆になったみたいだ。 でもやはりその人がリジーとフランキーの側にいるとき、冷たかったものが温かくなったようであった。
 父親と子供のあるべき姿、理想が見えたような気がしたのである。 リジーがフランキーにしてあげたことは実際,フランキーにとって(父親を知らない)子供にとってどういうものであり、素敵なのには変わりはない。フランキーは本当に心優しい少年である。
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by jd69sparrow | 2006-08-13 00:20 | 映画タイトル た行