キル・ビル

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 女は復讐を誓った、ビルという名の男への復讐を誓ったのだ。 彼女はザ・ブライドという。遡ること四年前、彼女の身も心もぼろぼろにするような惨事が起こった。 ビルにより手が下されたのである。 この映画はあるザ・ブライドの復讐劇である。 事件の四年後、眠りから覚めた彼女は自分の目の前の悲劇を知り、その誓いを立てたのだった。 そして事件に関わる者たちに斬っていく。 ビルはもちろんのこと,ビルの取り仕切る組織のメンバーたちを彼女は死のリストに載せた。 刀を手にし、立ちはだかる敵を滅多切りにしていく。
 ザ・ブライドが主役であり、ハットリ・ハンゾウが作り上げた,彼女の持つ刀がもう一つの主人公である。 ザ・ブライドの本当の名は明かされない、ただ思うに“ザ・ブライド”の名の由来は彼女が惨劇にあった四年前のその日、彼女が花嫁姿であったことだろう、いや きっとそうに違いない。 洋画のモダン映画であるが、舞台は主に日本である。 最近ではハリウッド映画の舞台に日本が選ばれることがしばしばあるようだ。 「ラスト・サムライ」や「ワイルド・スピード」の三作目「TOKYO DRIFT」などがある、そして日本の俳優たちのハリウッド進出がでてきている。 最近で言うと渡辺謙から役所広司さんである。 「キル・ビル」では栗山千明や渋めの俳優たちが出ている。 ザ・ブライドの復讐の理由の奥深きところはまだ明かされない、続編できっとわかることだろう。
 彼女が敵を斬っていくさま、そして“リスト”の一人オーレン・イシイとその部下たちが刀を思うままに使っていくという血の激しい映画だ。 ズバッズバッとためらいもなく刀は血を吸っていく。 じわじわといくより,むしろこのくらいの大胆さと一瞬のうちに事が終わるのはスカッとするかもしれない。 侍ではなく、バイクのライダースーツを身にまとった女が刀を縦横無尽に振り,自由自在にそれをあやつるといった刀と刀の持ち主とに共通性のない一人と一つが一体なるというなんとも変わった、しかし全くそぐわないわけでもない。 復讐を誓う女と彼女の復讐を遂げる刀というわけなのだ。 つながるところが少なからず両方はある。
 ビルとは一体何物なのか、彼の手に握られるのは日本刀。 戦士たちはみな刀を持っている、あるいは持つ。 武器のほとんどが刀、そしてバックに流れる音楽は日本や西洋の少し昔の,レトロな雰囲気漂うものだ。 それはこの映画の特徴というか、映画自体のイメージをも高めている。 さらにそれとは変わって途中で流れる布袋寅秦の何かを探る、もしくは誘うように始まる音楽がこれからの展開を予期し盛り上げるかのようだ。 また、日本語と英語とが交互に聞こえてくるのも特徴的だ。日本人も英語を話すし、外国人たちも日本語を話し彼らは二つを使い分ける。 時には外国人どうしが英語を使わずに日本語を話すのもおもしろいし、単調に,あるいはここぞというときにびしっというふうに言うのもまたおもしろい。
 ザ・ブライドの戦いはまだ火蓋がきって落とされたばかり、そしてまだ復讐をとげるべき相手はまだまだいて彼女を待っている。 彼女の刀さばきと武術とが敵にお見舞いされる。 このVol.1の最後の方、驚かされた。 こんな衝撃はまだ序の口のような気がする。 とてもとても刺激的な話だけれど、その合間にちょっと笑ってしまうところ(良い意味で)がある、それが意外だけれどこのような話にはあるものなのかもしれない。 
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by jd69sparrow | 2006-08-18 00:56 | 映画タイトル か行