タッチ

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 野球が大好きな両親たちから生まれた男の子の双子の兄弟と女の子、兄弟は上杉家の子供,達也と和也、女の子は隣の家に暮らす浅倉家の一人娘 南である。 三人はまるで一つの兄弟のように仲良しで野球が大好きな少年少女へと成長していく。 兄はぐうたらで弟は優秀でしっかり者とまわりの環境から比べられる中育っていくわけで,仲良く楽しくしていく一方で達也はそんな暮らしにちょっとした憂鬱感を感じていたのではないかと思う。 あだち充原作の青春物語が映画化された。 それは高校野球に,甲子園に情熱をかけた高校生たちの話である。 「タッチ」は漫画やアニメで愛されてきた言わば国民的漫画に等しいだろう。 夏の全国高校野球が開催される時季、「タッチ」を見て青春を味わうというのは夏の季節にカキ氷を食べることのように夏にぴったしの映画なのだ。 青春と感動、さらに甘酸っぱい三角関係の恋との三つの要素のハーモニーが奏でられる。 この作品の原作やアニメを見て思うのは登場人物一人一人がのびのびとした雰囲気の中、彼らの誰もが愛すべきキャラクターの持ち主であり、物が立ちのタッチとしてはとてもほのぼのと描かれてる、登場人物がただ走っているだけでもそのほのぼの感が出ておもしろくバックが白く,登場人物の周辺だけが色が柔らかく描かれていたりとか独特の世界観が和みを与えてくれる。 そんな「タッチ」の実写版は原作のほのぼのとして空気を残しつつ新たな「タッチ」の世界観が創り上げられているのだ。 ふわっとした感じもまた素敵。 
 生まれた時から一緒だった三人は高校生に成長した。 和也は明星高校の野球部員で一年にしてエース、南はそのマネージャーで達也は幼い頃からずっと三人でやっていた野球から離れボクシングに明け暮れていた、甲子園を間近に控えた頃 悲しき事件は突然彼らを襲った。 その事件の後から達也は弟の代わりにマウンドに立つことになる。 南の願いと自らの願いを胸に達也は投げる球,一球一球に思いをこめる。 たくましく成長し、自分を見つけていくのだ。達也は南を甲子園へ連れて行けるのか。
 達也、和也、南の青春ストーリーであるが、原作ではどちらかというと達也に主点が置かれていたようにも思える。 とは言え映画では誰か一人が薄れるというわけではなく三人の主要人物たちがバランスよく描かれているようである。 サブキャラクターたちも出演時間はさほど多くないものの存在感を残し、とても魅力的。 達也を支える原田や、明星,上杉兄弟のライバル校の選手・新田である。 個人的には今度また作られるならコメディ要素も青春と同じくらい色濃くして欲しい。 マスコット的な存在でもある三人の成長を見守ってきたものの一員,上杉家と浅倉家の庭でいつも駆け回っているパンチも映してもらえたらと思うのである。
 
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by jd69sparrow | 2006-08-26 01:33 | 映画タイトル た行