クリムゾン・リバー

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 ニーマンス警部の事件簿。 彼の巻き込まれる事件は謎につつまれた不気味で残酷な事件なのである。 彼は一匹狼的で堅物な刑事であるが実は犬嫌い。犬を目の前にしただけで固まってしまうほど、察するにその理由というのも彼のイメージからは想像できない笑い話のようなものではないだろうか。 そんな一面がニーマンスの堅く気難しい印象を和らげ、親しみに似たものを感じさせるのだろう。 彼の相棒は彼のいる地域に赴任したばかりの警部補マックス。 短気で熱くなりやすい男だが体術に長け、優秀な刑事なのだ。 彼らは奇怪な連続殺人事件の真相を迫っていく。 複雑にからみあった事件の糸、ニーマンスとマックスはその糸をほどくことで事件を解き明かしていくのだ、からみあった糸の奥には事件の謎の鍵が隠されているのだと思う。 事件の裏に隠された組織の存在、その謎の組織が奇怪な事件と深く関与していて ニーマンスたちの影にひそみ,時には襲ってくる静かなる敵がいる。 これがこの作品の特徴のようにも思う。
 ニーマンス警部は謎で奇怪な方法で起こった事件を知り、事件の真相を解くための強力な協力者に出会い、事件を追っていく中で同じ事件を追う刑事に出会う。それが警部補マックスである。 事件に関わっていくことにより彼ら自身の身にも死に落ちかねない危険がどんどんと襲い掛かってくる。 無言で近づいてくる敵の魔の手が彼らに触れる。 その先に見えたものはまさかまさかの驚愕の真実だった。 
 ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセルの二大スターが共演。 彼らに共通するのは彼らの選ぶキャラクターにあり,悪役と良い役との両方がこなせ、その役が例えスナイパーだとしてもいい味を出し,悪役にしても濃い味を残し 時には魅力さえ感じさせてしまうように見せるということだと個人的には思うのである。
 物語で見れるミステリアスさはこの作品の魅力でもある。思わずぞっとしてしまうような被害者たちの末路。 何かの儀式のあとのようにそれらは発見されるのである。 そこが不気味さをよりいっそう増させるのだ。 ちょっと恐ろしいけれど見てしまう、あるいは先が気になる,というおもしろさが味わえる映画。
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by jd69sparrow | 2006-08-29 00:15 | 映画タイトル か行