マイアミ・バイス

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 セクシーでワイルドな魅力たっぷりの刑事コンビが犯罪組織へ飛び込み,潜入捜査。 アクション刑事ものというのは数多くあるけれど実に現実味のあるリアルな映画というのは中々お目にかかれない。 もととなるドラマは80年代,放送されたようだ。 ドラマ版に携わっていたとされるマイケル・マン監督が初のメガホンをふるい,迫力と臨場感あふれる映像と“男の美学”というものがそこにプラスされた。 危険すぎる任務につく二人の刑事の生き様とも言うべきだろうか。とにかく男として最高にかっこいい二人が画面いっぱいに映し出され、煌々と光る。 彼らが仕事をするときは主としてスーツでびしっときめ,車は高級車。 ぱっと見た感じ、ワルにも見えるがそうではない。 彼らがそう見えるのは彼らが潜入捜査という任務遂行の証。 彼らは“役”になりきらなければならない、これは犯人への静かなる挑戦であろう。 少しでも間違えれば死への秒読みが始まる、というかないと言っていいだろう。 彼らのこなす仕事が現実にも存在すると考えるとすごいし、彼ら以上に人為的な死に近い仕事を持つ者はそうそういないのではないだろうか。 緊迫した空気が流れる中、あってはならない恋があったりとドラマ性もしかれている。
 ソニー(コリン・ファレル)とリコ(ジェイミー・フォックス)の二人は任務遂行中、そんな最中に突如舞い込んできた一つの知らせ。 それは二人が関わっていた情報屋の死へと導いたのだった。 そこから全ては始まった。 そして彼らは驚異的な犯罪組織を法の下の制裁を下すべく潜入捜査という危険な賭けに出た。 ソニーとリコには次々と魔の手が襲い、命が幾度となく危機にさられるのだ。 しかし、そこでひるんではいけない。 いつでもクールでいなければならないのだ。 いつでもクールでいること、犯罪組織に接近するために“なりきる”ことが彼らの鉄則。やり直しが聞かないのが危険さを物語っている。
 二人は正反対な性格の持ち主どうし。 そうでなくてはおもしろくないし、だからこそ互いおぎない絆も結束するのではと思う。 この映画ではソニーは“そのときそのときの情熱に生きる”とあり、時にエンジンがきかなくなりかける。 けれど仕事にかける精神は上司をも上回るもの。 リコはいつ何時も冷静で、冷静で相棒を信じるその目でソニーを見、自分の目の前にあるものを見る。 熱くなりすぎることもなく、ソニーを唯一人とめることのできる存在であろう。 それこそがパートナーとしての結束の力、絆の力そのもの。
 豪快すぎるアクションがあるわけでもなく、二人の人間性も器も決して遠いものではない。アクションものと言えば爆風の起きる間際で切り抜けたりとか大きく目立たせるものはなく、あくまでその任務につく男たちの精神をついたものなのだ。 そこが実にリアル。
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by jd69sparrow | 2006-09-30 04:18 | 映画タイトル ま行