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LITTLE MISS SUNSHINE

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 ミス・カルフォルニアに憧れを持つ女の子がいた、彼女の名はオリーブ、彼女の夢は“リトル・サンシャイン”のコンテストに出ることだった。 この物語は自分自身にちょっぴり自信が持てない小さな女の子の挑戦と彼女とその家族(フーバー一家)の絆の物語。
 オリーブには4人の家族ともう一人、新らたにフーバー一家に加わった家族がいる。 口げんかの絶えない両親と,全ての人を嫌い,心閉ざし口をも閉ざしているお兄さんのドウェイン、ちょっとクレイジーなエドウィンおじいちゃんと叔父さんで家族,特にドウェインとコミュニケーションをとり,働きかけようとするフランクがいる。 両親がたびたびケンカすることもあるけれどそれども賑やかで家族一人一人が個性豊かである。 ダンスコメディであり、ホームドラマとも言えるだろう。
 オリーブのおじいさんはクレイジーな部分も多いけれど温かさも持っていて、ドウェインはいつも無表情で何に対しても無関心,だけどその悪態ぶりは時にユーモラスでもあった。 彼とフランクおじさんとのコミュニケーション、つまりやりとりがおもしろいのだ。
 家族たちはオリーブを輝かせることを強く望んでいた、とりわけ父親リチャードと母親シェリーは、そしてエドウィンじいちゃんもまた同じくらい望んでいた。 そして“リトル・ミスサンシャイン”に出場させてあげ,オリーブの夢をかなえさせたかった。 彼ら(フーバー一家)には様々が襲うけれど彼らの奮闘ぶりはすごかった。 これこそが家族が一つになる瞬間なのだ。 観る者はそんな彼らの様子にたくさんの笑みをこぼすことだろう。 むしろ笑いが絶えない。 彼らは時に大胆でもあった。 数々の困難を乗り越えることで家族の絆が深まり、ふさぎがちだったドウェインにも変化が起こる。
 クライマックス、オリーブの小さなハートはまわりのレベルの高いライバルたちからくるプレッシャーで緊張感を高まらせ,押しつぶされそうだった。 しかし彼女は負けずにそのプレッシャーと戦った。 彼女は“サンシャイン”のように輝く。 彼女の“サンシャイン”のもとでは家族たちもが輝いていた。
 ハートウォーミングなコメディ。 思うにオリーブ自身が彼女の家族たちの“サンシャイン”である。 ラストはみながみなはじけ、彼らの中には切れることのない強い“絆”が見受けられた。 その瞬間,つまりその絆が見えるその時こそが本物の,一つの家族になった瞬間であろう。
 あらすじとしてはオリーブという女の子の“リトル・ミスサンシャイン”への挑戦と彼女と彼女の家族たちとの旅道中である、というかそこが主として描かれている。 そのコンテストの道のりこそがメインであり、家族の絆が大きく描かれるところなのだ。

by jd69sparrow | 2006-10-01 03:21 | 映画タイトル ら行