ジャスティス

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 1945年、第二次大戦下のドイツ。 そこには多くの捕虜が収容されており、そこに捕虜として収容されているアメリカ人兵士も少なくなかった。 邦題は“Justice”、原題は“HART’S WAR”である。 この物語は主人公ハートが無情すぎるドイツ軍のたちの取り仕切る収容所の中で本当の意味での“正義(Justice)”を問い、そこで起こる事件の数々に立ち向かっていくという内面的、また,そこでの内情的な戦いなのだ。 舞台となる時代背景としては戦時中であるが、武器を使った戦争ものではなく、ドイツ軍につかまったアメリカ人捕虜の,収容所という場所で始まり場所で終わる物語。 戦いに行くことができず,その行く手を阻まれた兵士たちを描いている。
 ハート中尉は父親の心遣いのもとその地位を手にした兵士、任務中,その行き先で行く手を阻まれドイツ軍の捕虜として捕まってしまう。 捕虜としての彼の日々が始まる、ハートが入れられたのは自分の部下にあたる兵士たちが寝泊りする場所だった。 厳しい規則にしばられる捕虜の兵士たちの中にいきなり立たされたハートには温かい視線が向けられることはなく,むしろまわりの目は冷めていた。 もちろん戦時中でしかも捕まっているという状況で温かさなどあるとは思えないけれど。 しかし、彼が歓迎されていないことだけは確かであった。 息苦しい環境下でハートは次々と起こる事件や敵の冷酷さの実態彼より先につかまっていたマクナマラ大佐をはじめとする見方の兵士たちを“見る”。
 厳しすぎる規律により簡単にそこにいる捕虜たちは敵軍により命をうばわれてしまう、そんな中 事件は起こり,後を絶えない。主人公はそんな場所にいる、ハートの目には味方であるはずの上官や部下たちの中にでさえ正義を見出せない、疑問の色が浮かぶのである。 兵士たちからなる軍は国を守るために戦う戦士で、“正義”や“誇り”のたまに命をささげるであると思う、しかしハートが来た場所にはあるはずの“正義”の言葉はない。 というよりも戦いを続けていく中でそれらの真意は失われたのかもしれない。 そして何が真実で何が偽りなのかもわからない、これは全てではないかもしれないが、今の世情からしても言えることではないかと思うのだ。 この映画でわかったことの一つは、人にはそれぞれ異なる正義があるということである。 多くの人々が信じたものであっても、残りの人々にとっては信じるにあたいしないことだってきっとある。 それは否定できるものではないし、人がお互いに全く同じ個性を持たないように,その人が思う何かもそれぞれなのであろう(しつこいようだが、この映画では“正義”がそれにあてはまる)。
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by jd69sparrow | 2006-10-20 19:42 | 映画タイトル さ行