Lost In Translation

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 海外映画では最近、少しずつ日本が映画の舞台で選ばれることがある。 とは言え,最近始まったものではないかもしれないが。 全ては日本でないけれど日本が侍の時代が終わる狭間を描いた「ラストサムライ」、パリの刑事と日本にいるその娘が東京を駆け巡る「WASABI」、「ワイルド・スピード」シリーズの第三弾「TOKYO DRIFT」などといったものがあり、この映画,「ロスト・イン・トランスレーション」もまた日本を描いたものである。 日本から見た日本という国、外(外国)から見た日本とは違うけれど、それを強く痛烈に感じさせたものの一つがこの作品だ。映画が作られたのは数年前であるが、今私たちが見る日本とは明らかに違いがあると思う。 しかし、いろいろと見方はできるけれど日本人の特徴をよくとらえているのは確かではないだろうか。100%とまではいかなかったとしても。 自分の国から見たその国と外から見たのでは違うのは両者の価値観からで、自分の国(以下、自国)からそう見えなくも外から見て写ったものは外にとっては本当なのだろう。  自国を完璧に描くのだってそう簡単なものではないかもしれないけれど、それ以上に他国を描くというのは難しいのだと思う。 「ロスト・イン・トランスレーション」という話は海を越えてやってきて,東京の大きな町に立たされた二人の男女の話である。
 ハリウッド俳優のボブ・ハリス(ビル・マーレー)はCM撮影のために,シャーロット(スカーレット・ヨハソン)はフォトグラファーの夫の仕事で東京へやってきた。 しかし二人の中にあったのは孤独、どんなに人々に囲まれていても時に孤独を感じることがある、まさに二人はそこに立っている。 互いに全く異なる文化に触れ、とまどいながらゆっくりと流れる時に,身をまかせていた。 ボブは日本人で通訳をかってでてくれた人でさえ英語があやふやに思われる中でしきりに彼にとっては理解に困難な日本語による
(仕事の中での)要求を虐げられる毎日を送り、シャーロットは自分を置いてきぼりにする夫の背中をただただ見つめていた。 そんな二人は偶然に同じホテルで出会い、お互いがそれぞれ持つ孤独感を共有していく。
 恋とは違うけれどお互いがお互いが持つその共通するものから安心感を覚え、孤独を少しずつ少しずつ時間をかけて取り去っていく。 彼らは広い広い大都会の中でよき理解者をみつけたのである。 時間が無常にただただ過ぎ行く。 
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by jd69sparrow | 2006-10-21 00:30 | 映画タイトル ら行