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ハック・フィンの冒険

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 アメリカの時代背景や風潮を映す,冒険物語「ハック・フィンの冒険」。 マーク・トウェイン原作の「ハックルべリイ・フィンの冒険」はこのディズニー映画をはじめとし、いくつか映画化されている文芸作品だ。 時代背景として描かれるのはアメリカで奴隷制度があった頃。 奴隷となった者たちはその奴隷となった家により扱いは違うけれど間違いなく厳しくあつかわれていたのだ。 まるでただの道具のように。 同じ人間のはずなのにどうしてこんなに情のないことができたのか。間違いなく奴隷制度に対しての疑問の声はわずかながらかもしれないが聞こえていて、ささやかれていた。 この問題を取り上げるときりがない,数え切れないほどの疑問譜が浮かぶことだろう。 その制度がなくなった今もその事実は忘れられることなく生きていて、まだ名残りがあるように思うのは気のせいだろうか。 奴隷たちへの扱い方はもちろんであるが罪を犯した者への処罰もかなり苦痛きわまりないものだったよう。 少年ハックと彼の身内の奴隷となっているジムの冒険物語なのだ。 主人公を演じるのはイライジャ・ウッドである。
 ハック・フィンは二人のダグラスさんとその妹ワトソンさんの家に引き取られていて、彼は父親をとても恐れていた。 父親の生活はひどく荒れていて、息子に対して「愛情」という温かなものなど微塵もない、ハックとって父親というるほど恐ろしいときはないと言っても正しいくらいであり、父親は自分の側から少しとて手放すことにある意味で捕虜として息子を扱っているという感じはあきらかなのだ。 父親の横暴さに耐えられず、唯一無二の友人で奴隷のジムとともんい大きな川へとカヌー,あるいは筏でお互いが自由を求め旅に出る。ハック・フィンはそうして冒険へと旅立つ。 
 ハック・フィンはよくも悪くも賢い子供、旅すがら次々とアイデアを考えだし,生きるため、スリル満点で自由な冒険をするために、そして彼が自由を本当の意味でつかむことのできない場所、振り出しに戻ることないようにするため、その賢い頭脳で何人もの子供に化け,言葉たくみに自らのエピソードをつくるのだ。 失敗してもするりと逃げおおせるのである。
 途中、旅へ出てきたことに後悔もするハックだけど、彼の中では「みんなが正しいと言ってることが、正しいとは限らない」という言葉が離れることがなかったし、忘れることはできなかった。その心が一人の親友を救うてだてとなるのだった。 そうして一つ教えを学ぶけれどハックはまだまだ明るい冒険好きの心を持つ少年なのだ。

by jd69sparrow | 2006-11-02 09:24 | 映画タイトル は行