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妖怪大戦争

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 「ゲゲゲの鬼太郎」など妖怪作品の巨匠水木しげるによる「妖怪大戦争」。 CGアニメーションではなかう実写としての映画作品、出てくる妖怪たちのほとんどが人の演技によるもので、着ぐるみを着ているわけでもない。 CGアニメーションにするとただ可愛い妖怪たちとしか移らないかもしれないけれど、それを人が体を張って演技をするという妖怪たちがよりリアルに見えるという要素であると思う。 いったんもめんや ぬりかべといった「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みの妖怪たちの登場のほか、日本のありとあらゆる妖怪たちが画面いっぱいに登場する。 不気味なものから可愛らしさがあるものなどそのタイプも様々であるが多くが愛されるべきキャラクターなのだ。 人のような温和な心も持ち、楽しむときも人間たちがやるのと同じである。 次々と妖怪が出てくることでちょっとした驚きだったり恐れが印象づけられるが、決して背筋が凍るようなものとは違う。 恐さを追求するのではなく、妖怪のおもしろさを人に伝えようという作る人たちの意図が考えられる。 妖怪たちの個性も様々でどのキャラクターも魅力的であり、彼らの役を多くが日本の歴史にひそむ妖怪たちが勢ぞろいである。
 少年タダシは大天狗が住む山の近くに暮らしている、彼はお祭りの日「麒麟送子」に選ばれた。 「麒麟送子」に選ばれた者は人々を救うといういわれがあった。 弱虫とずっと言われてきたタダシはその勇気を試されることとなる。 人々が生活を送る一方で妖怪たちは毎日を過ごし、妖怪たちが暮らす影では人間に対して強く怒りを持った加藤保憲の姿があった。 彼はもとは人間であったが、魔人としてこの世に蘇り、怒りの対象である人間たちに復讐をとげるため妖怪たちを集め,ある手段にでていた。 それは人間たちにより見捨てられたガラクタたちと妖怪を怒りのパワーで融合させ、東京の町を攻撃し,そこは妖怪たちが大戦争を繰り広げる戦場と化すのである。
 様々な日本の妖怪たちが見れることも楽しみのひとつ、そして妖怪たちを演じる俳優たちも個性派ぞろいで目白押し。 演じる俳優たちの持つ個性が生かされているし、またその個性にあった役柄であるように思う。 小豆を数えることに余念がないもの、顔を大小できることのできるもの、遠く離れた場所のビジョンを見ることの出来るものと役も演じる役者も個性がすごく強いものもあるし,妖怪の定番、傘の妖怪、雪女、ろくろくびなども登場したりと妖怪の仲間たちは実に様々。  妖怪は日本にしかなくて決してマネのできることのできない貴重なもので,だからこういった作品というのは日本の財産ともいえるし、誇りにすべきでもあると思う。 

by jd69sparrow | 2006-11-21 17:54 | 映画タイトル や行