ウォーク・ザ・ライン~君へつづく道~

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 貧しくても仲がよく毎日を過ごしていた兄弟、しっかり者の兄ジャックと音楽が好きな弟JR(以下ジョニー)。 ジョニーは大好きだった兄を亡くし、大人へと成長する。 彼は大人になっても音楽への熱き想いを胸に秘めていた。 1950年代から70年代、最も輝いたジョニー・キャッシュの生涯をつづった物語である。 彼は人生の波に乗り,光の頂点とその最下点とを行き来した人物であったと思う。 少なくとも彼にとって人生で一番の修羅場であった時期を乗り越えるまでは。 どんなに才能があっても何事もなく輝き続けることは難しい。 ジョニーは天国と地獄の両方を肌で感じてきた歌手であると思う。 しかしタフでもあった。 
 数年前この世をたった彼だけれど、現在 いろいろな著名人の参加によるビデオで彼の栄光が蘇り、その中にはあのジョニーの姿もあるではないか。 そしてそのジョニーがジャック・スパロウのもとをえた人物までもがそこにいた。 20世紀、たくさんの歌手たちにより築き上げられたロックが人々を喜ばした。 その精神は未来へと受け継がれ,現在なおもロックは脚光を浴び続けている。 ロックにスポットライトあてた、また築き上げた人物の一人としてジョニー・キャッシュがあげられることだろう。 時代はどんどん流れ、ギターなど楽器もまた進化をとげていった。 ビードルズをはじめとする歌手たちもバンドでハイテクなものを取り上げて曲を飛ばしていくれど、ジョニーは自分の持つクラシックギターを手放すことなく彼らより上へ上へと上がっていく。
 ジョニー・キャッシュという歌手がどういう生い立ちであるか、そして歌手ジョニー・キャッシュとしてどのように成功を収め,奈落の底からどう登ってきたのかが大きく描かれている。自分の中で必死にジョニーは戦い、苦難を乗り越え生きていく。 ジョニーの生い立ちと歌手としての最高の時と輝くまでのロードがここでは物語られている。 
 ホアキン・フェニックスのジョニー・キャッシュは歌声から雰囲気まで本物にすごく近いと評判がいいと聞いている。実際 比較してみるととてもよく似ていることがわかる。 個人的(というべきかはわからないけれど)にはホアキン以上にこれほど成し遂げる人はいないだろう、まさにこの役のために役者という道を歩んでいたのではないかと思うほどのものがこの映画を見て感じられる。 役者自身が歌うというところにも魅力はあるけれど、なおかつその歌声は綺麗だということころが素晴らしい。 文句のつけようがないほどホアキンはジョニー・キャッシュであった。
 波乱万丈な人生を送るジョニーはいくつも峠を越える、そんな彼にとってジューンという歌手の存在は大きくて、ジョニーに魅力を感じながらも常に複雑な気持ちにあったジューン。 彼女の視点からみてもこの作品の魅力、そしてジョニーの魅力が見えてくるだろう。 ジューンはジョニーに関心を抱き,惹かれていくけど逃避に走ったり、困難にぶつかったりと安定せず,荒々しくも見えるジョニーの生き方に彼女も悩む。そして、本音が表に出せずにいる。 そういった登場人物たちの心情の動きが鮮明に感じさせられた。 
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by jd69sparrow | 2006-11-27 00:34 | 映画タイトル あ行