東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 この話は“オカンとボクと、時々、オトン”とあるように主人公の母親栄子と主人公・雅也と時々でてくる主人公の父親の話である。 家族とそのまわりの温かい人々との風景がなんとも和やかでその雰囲気・様子じたいがとても温かい。 まるで秋から冬にかけて食べるホクホクの焼きいもを食べているかのよう。 そんな温かな物語なのだ。 “オカンとボク”の物語は雅也の子供時代から始まっていた。 田舎で暮らしてきた母親と息子、いつしか二人は東京で暮らすようになった。 素朴でありながらもいつ温かみは消えることなく雅也の胸に生きていた。
 雅也のとなりにはいつも母親(以下、オカン)がいて、それは例え遠く離れていても隣にそっと腰掛けているかのように存在そのものが彼のとなりにいたのだと思う。 雅也はオカンが大好きな子供だったのだ。 雅也にとってオカンがいることが当たり前で、近くにいても遠くにいてもオカンに甘えてしまう雅也、また,息子が自分を頼りにして甘えてくれることがとても嬉しい母親。どちらも心優しく,どちらにとっても,お互いが特別だった。 田舎で暮らしていた雅也は東京へ出て夢を追う、オカンは遠い雅也の故郷から息子を見守っている。 オカンは息子も,息子の知り合いも,大事に思い、みながみな家族のように見ていたように思う。 例え、苦しいことがあっても表に出さないオカンはいつも幸せそうでオカンのいる空間は涼しくなることを知らなかった。親をとても大事に思う息子も、息子のために何かをすることに喜びを感じ,(それは生きがいといってもよいだろう)常に何か人に役立てることを考え、のんびり過ごしているオカン。
 主人公の少年時代から大人になってからをずっとを描き、現代から過去へと思い返す。 オカンは息子に厳しくあたることもなく,叱ることもなく,感情をみだすこともない。 また、グチをこぼしたり弱みを見せることを避けてきた。 オカンは雅也に、そしてみんなに変わらぬ姿、自分でありたいと願い,そうしたのだと思う。 雅也にとってのオカン。 雅也は大人になって変わった面もある、しかし子供時代から絵を描くことが大好きで、また母親が大好きであったのは変わらず今も彼の中にある。 社会で行き、それで少し変わったりもしたけれど根元は少年時代から変わることがなかったよう。 
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by jd69sparrow | 2006-11-28 23:52 | ドラマ・その他