ホテル・ルワンダ

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 世界の情勢全てを把握するのは難しい。 だが世界のどこかで起こっている“戦い”や“困難”について知らなすぎるかもしれない、あるいは関心がなさすぎるかもしれない。 また、今ある平和がどのような過程で維持されているのかもよく把握もできていなかったかもしれない。 同じ地に住んで、同じ言葉を話す人間どうしなのに戦いが止まないところもあったのだ。 およそ10年前その戦いは起きていた。 それはルワンダという場所だ。 これは一人のホテルマンが千人以上の人々の命を救ったという実話である。 ホテルマンは自分を頼りにしてきてくれた人々を見捨てることはできず、命を張った。 
 主人公ポールはホテルの支配人。 彼の勤めるホテルは評判の良いところで外国からの客たちも訪れてくる。 彼のいるその場所には二つの対立した部族がいた、それはフツ族とツチ族である。 昔ツチ族がフツ族にした仕打ちが復讐となって帰ってきた。 フツ族はツチ族に抱いた怒りを果たすために敵であるツチ族に銃を向けた。 フツ族はツチ族たちが過去に起こした出来事を許せなかった。 その怒りの気持ちから彼ら,フツ族の冷酷すぎる仕打ちが始まり、それは日を追うごとにエスカレートしていくように思えた。 そんな状況下、ポールはなんとしてでも身内だけでも自らの手で守ろうと決意し、その後彼を頼りにやってくる一部の冷酷きわまりないフツ族から逃げてきた人々が彼のもとに押しよせポールはその人たちや自らが支配人を勤めるホテルの従業員たちを無事戦いから遠ざけ、彼らの命を救うと心に誓うのである。 ポールのその決意の強さ、助けを求めにきた人々を決して見捨てるなどということはありえなかった、
 過去に自分たちの先祖がされた仕打ちに対して怒りを燃やし、そのことをくだした人たちを,あるいは国を許せないでいるというのはこの話の舞台に限ったことではないけれど、この話にでてくるフツ族たちの怒りの強さがとても強く感じた。 国々によってそえrは程度は異なると考えられるけれど、それは不自然なことではないのかもしれないけれど、悲しいことであると思う。 というのは怒りの気持ちが中々さめないでいるのもまた当然なことかもしれないし無念もあるかもしれないが、それは「過去」のことで現在ではない。 現在の自分たちと相手の人々とでそれがフェアに向かい合うことができたならどんなに良いことだろう。 
 怒り、それをはらそうというのはフツ族の,全てではないけれど(一部というべきか),の人々。彼らと同じ部族でもツチ族にまっすぐ向き合える人々も多い。 なのに自分たちの仲間でさえ「裏切り者」と呼び,自分たちの敵と見ている相手を「ゴキブリ」(虫けらとして扱う)とみなし、命さえ奪うという事実はとても信じられるものではない。 彼ら(怒りに燃える人々)のところの「制裁」を受ける人々というのは山のようにあふれるほどである。 助けを必要とする人々を救う手立ては少なく,それが「お金」でであるというのもすごく虚しいこととも思える。 しかし、怒りに燃え,命すら奪いかねない者たちから頭をしぼり,どうにかして逃れてきた人々を救おうと全力をつくす主人公の誠意の強さには敬服すべきだと思う。 特別な能力があったわけではない、でも皆の命を救いたいという思いが彼を動かしたのだろう。 
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by jd69sparrow | 2006-11-30 23:56 | 映画タイトル は行